9日付けの「しんぶん赤旗」の1面にこのような記事が載っていました。読売新聞が1981年から実施している面接方式の「憲法」世論調査で、「憲法改正」反対が賛成を15年ぶりに上回ったことが、同紙8日付の報道で明らかになりました。
「今の憲法を改正しない方がよい」と思う人は43・1%で昨年調査より4・0ポイント増、「改正する方がよい」は42・5%で同3・7ポイント減でした。
この記事を読んだ夕方の「核兵器廃絶」と「憲法9条を守ろう」の署名は、心がとても軽く、知らず知らず元気が出ていました。強硬な改憲派であった「安倍政権」は、失態続きの内閣の挙句に首相自らが国会会期中に辞任するという崩壊を遂げました。
しかし、平和を願う国民の世論はその後さらに広がり、9条の会は全国に数千という規模になっていきました。その草の根の運動が、「憲法を変えないほうがいい」という世論を作る力になっていったのだと思います。
私にとってもこの報道は、もっと若者に思い切って訴えていこうという援護射撃となりました。
駅に数人で集まっていた「お兄さん」に署名をお願いすると、「おばさんさぁ~、KYなんだよなぁ。書くのはいいけどさぁ・・。」という。
署名を書いてもらいながら「KY・・(?)、なんかあったねぇ。KYってなんの略語だっけ?」と笑いながら聞き返したら、「空気が読めねえだよ!」って・・・。
「あ、そうか!ごめんごめん。でもありがとう!」と署名のお礼を言いました。しばらくして、またその横にいた人たちに「あなたたちにもお願いしていい?」というと、「いいよ。」と言いながら、書いてくれる間、今度話は年金のことになりました。「おれ達が年金もらう年には年金なんて当てにならないよね」というのです。
「今がこんなだと、将来に期待できないと思うよね。でもね、そんな将来のことだけでなく、あなたたち車を運転するでしょ?万が一事故に遭って障害を持っても、年金をかけていなければ障害年金ももらえないのよ。
それが元で仕事に就けなくなった時、頼みの年金がもらえなかったら一生悔やむわよ。」などと長々と仕事のことや借金のことなど、その青年たちの生活のことで話になりました。
最後にその青年たちは「久しぶりに学校の先生と話した気分になったなぁ。どうもありがとう。」と逆にお礼を言ってくれました。新聞に元気をもらい、若者にもあったかい元気をもらった9日でした。