25日(土)は朝8時半から「おおぞら保育園」の卒園式がありました。「おおぞら保育園」は市内の無認可保育園ですが、とても保育方針が素晴らしく、毎回出席させていただいています。今回も自然の中で心身ともにたくましく、元気に育った園児たちが、卒園の門出に日頃の成果を披露してくれました。
いつも裸足ですから、卒園生もスーツやワンピース姿に裸足。
特に足の親指をしっかり使うこと。毬つきやコマ回し、トンボや爬虫類の歩き方、竹馬、リズムに合わせた竹踊り・・。どれもが体を通して脳の活性化をはかるもの。斉藤公子先生の教えが脈々と受け継がれています。
今年は園舎に入る道のわきには、満開の菜の花が卒園式を彩ってくれていました。
次々と集まる保護者の方々。見てください。みんな外で始まりを待っています。
そう、園内は卒園生と在園生の為に使われるので、卒園生の保護者と来賓以外は開け放たれた窓から卒園の式典を見ることになります。(晴れてくれてよかった(^^)/・・)
最年長在園生が、卒園生にお祝いの歌を。
1人1人に花冠を乗せて行きます。
その後1人1人が園長先生から卒園証書を受け取り、それを誇らしげに掲げてみんなの前を歩きます。
外で見つめる在園生の保護者の方々。
まわりの花々もみんな手作りの素晴らしい演出です。花好きな私には堪えられない喜びです。
式典が終わり、会場は一変して演技の場に。半袖と短パンに着替えた卒園生によるおおぞら保育園で習得した身体と心(知恵や精神)の披露です。
在園生は先輩が滑らないよう、しっかり雑巾で床を湿らします。
日頃の到達を見ていただく場ですから、できなかったら出来るまでやる。たまたま1人ができないと、皆ができるまで待ちます。「こうするといいよ。」とか「〇〇ちゃん、頑張れ!」と仲間が励ましてくれます。それが5分でも10分になろうとも出来るまでみんなで待つ。時間を気にして、途中で「ま、今ので良しとしようか」はないのです。ここがいつも見ている私たちが試されている気がしています。
小さい子どもたちが、1人の成功のために声援を送りながら「じっと待つ」。この精神、心の訓練は、今の時代に忘れかけている重要なことだといつも考えさせられます。長い、長い時間の末、出来たときの歓声・・!!これが、この園のクライマックスだと個人的に感じる瞬間です。
無認可保育園という境遇の中、園の職員の方々と保護者が一体となって行われる行事。そこでは競争による「出来る子」「できない子」をつくるのではなく、皆が出来るようになるために互いに努力する。今回も、その姿に感動して帰ってきました。