今年の元旦も息子家族と新年のお雑煮を食べ、束の間のお正月気分に浸りました。
年末にギッシリ仕事を入れたため、大したおせちは作れませんでしたが、一番時間をかけたのは何といっても「黒豆」と「昆布巻き」でした。今年の昆布巻きは、豚肉のブロックとゴボウを巻いたもの。昔、母が煮た昆布巻きが好きで、やはりそれが目標となります。
あまり味が濃くなく、しかもトロトロに柔らかい。巻くのは甘塩鮭の時もあれば身欠きにしんの時もありました。母は畑でユウガオを作っていたので、「かんぴょう」はいくらでもあるのに、なぜか昆布巻きはかんぴょうではなく、木綿糸で巻いていました。
こうして毎年作って、母の味に近づいて気付いたことがあります。それは「木綿糸」の訳。いつも私が煮ると、かんぴょうがちぎれて見栄えが悪かったのです。母もあれだけ柔らかく煮るので、かんぴょうではダメだったんだ!と。今年は母の真似をして糸でくくって、トロトロに柔らかくつくりましたが、そのまま盛ってはみっともないため、最後に糸を切って盛りつけました。(でも、やはり見栄えが悪い・・)ところが、その柔らかさと薄味が家族に認められ、大きな昆布巻き10数本が2日目には食べ終わるという快挙。でも、黒豆ばかりは、毎年「砂糖がもったいなかったな」と悔やむことに。今年は頑張って食べきれますように・・・。
結婚して1年目に買ったのがこの重箱、2年目に奮発して買ったのは赤・黒塗り5個ずつのお椀のセットでした。40年も前に無理して買った塗り物でしたが、今思うと決して高い買い物ではなかったな・・と思えます。