障がい者雇用率、中央省庁では法が義務化されてから42年間にわたって水増しが行われてきたという。障がい者雇用の重要性も、障がい者が働く場がいかに厳しい実態かということも認識していないから、平気で水増しして「達成!!」なんて言っていられたのでしょうか。
唯々、「障がい者を雇用しろ」では事業所は動きようがないのです。障がい者の人を職場に迎えるということは、仕事に慣れて独り立ちするまでじっくり見てあげる人が必要なのです。障がい者だけでなく、引きこもりだった人や人とコミュニケーションをとるのが苦手な人も同じです。「仕事に慣れるまで」「人に慣れるまで」一緒に付いてくれる人材がなければ働けません。国は「水増し」などでなく、そこをどう支援して「障がい者雇用率のアップ」を進めるかを考えるべきです。
平塚市はこれまでも、雇用率には努力しながらも基準値にもう一歩という状況でした。しかし、平塚市はワークステーション「夢のタネ」をつくり、障がい者の方々を支援しながら市の職員として働いてもらい、充分慣れてきたら一般就労に移行していくという制度を始めて早3年。これが大変いい成果を上げています。
今回の9月議会で、私は「国の障がい者雇用水増しの実態から見た本市の考えは」と題して、質問しました。
国のガイドラインに不適合の人数確認があり、雇用率は実際はクリアしていなかったことが判明しました。(神奈川新聞9月8日付けに取り上げて下さいましたので、ご参照ください)
しかし、平塚市が実施している「ワークショップ 夢のタネ」はとてもいい事業です。ここで働いて、仕事を覚え、新たな企業に就職していく。もっと障がい者の方々に就労してもらって雇用率を上げ、どんどん小さな企業での一般就労に繋がっていったら市内での雇用率も上がり、素晴らしいと思っています。