25日は9月議会の最終日でした。この日、追加議案として出された「議案第88号」は、8月上旬に平塚市が発表した平塚市元職員による個人情報漏えい問題に関し、「市民の信頼を著しく損ねた責任を明らかにするため」として、市長・副市長(2人)・教育長の4人の給料月額の削減を行うというものです。
削減率は、市長10%、副市長及び教育長7% 、削減期間は今年の10月~12月31日まで、削減総額は約160万円とする というものでした。職員の不祥事の責任を取って市長等の給与削減をするのは10年前以来とのこと。
その元職員というのは現在市議会議員の渡部亮議員であり、9月議会初日(8月29日)に議員辞職勧告決議案が出され、無所属の7人(無所属8人のうち渡部氏は当事者であるため退席)が反対しましたが、他17人が賛成(共産党市議団も賛成し私が賛成討論)し、辞職勧告決議は可決しました。
しかし、渡部氏は辞職を否定。そしてこの9月議会の最中に、渡部氏を含む6人が会派を結成し、議運や決算委員会に委員を送り出しています。
25日は、そうした中で迎えた議会最終日だったのです。本会議前の議会運営委員会で副市長から「追加議案」の説明があると、「市長の給与の削減率が少ない。なぜ3か月か」「身内に甘くパフォーマンスでしかない」と批判したのは、渡部氏を擁護し、会派を組んでいる議員だったことに私は唖然としました。そんなに責任の重さを強調するなら、なぜ張本人の渡部氏を擁護し、一緒に会派を組んでいるのかと問いたい。
また、前回辞職勧告決議に反対した無所属議員の1人は、最終日にそれを撤回し、市が責任を感じていても当の渡部氏は謝罪もせず、責任を感じていない。渡部氏は責任を取り再起を期すべきだと辞職を求めました。そして、市長らの給与削減は必要ないとしました。
この追加議案は、賛成23対反対1 で可決。
確かに渡部氏が責任を取らず、市だけが責任をとること自体おかしいし、その額を云々すること自体も意味がない。こうした事態を引き起こしたという管理責任をしっかりと市民に示したことで、今後、渡部氏がどう責任をとるかにかかってくると思います。
やってはいけないことがまかり通ると、全体が狂ってくる。平塚市議会は、この渡部氏の責任問題を機に議運での言動も品位を欠いていることを憂います。
写真は24日の富士山と雲そして実りの田んぼ