ニュースの2枚目は、平塚市議会の春の統一地方選後の各議員の賛否をまとめたものです。
今まで平塚市議会では「会派」を組んだ場合、議案に対する賛否は一会派同一にすることが慣例となっており、会派の賛否が分かれる場合、会派の多数意見に賛同できない議員は本会議の議決の際には「退席」が通常でした。
しかし、9月議会の途中から無所属議員8人のうち、6人が「しらさぎ・無所属議員」として会派を組みましたが、会派の意見はバラバラです。そのため、市民に分かるようにするには解説が必要ですが、「議会だより」ではそこまでやっていません。それでもどこからも疑問の声や、詳しく知りたいという声もないとすると、市民がいかに関心がないかということです。そこで今回、議会局に資料をいただき全員の態度がわかるようにしました。
平塚市議会はまだまだ「開かれた議会」というにはほど遠いと考えていますが、これまで無所属だった時には「反対」の場合、反対する理由を討論として述べてきたのに、会派の意見がバラバラのために市民に対し「なぜこういう態度を表明したのか」を会派として言えなくなっている現実があり、それはさらなる「開かれた議会」からの後退です。
ところが、平塚市議会には「会派とは」という決まりがありません。議会局が出している「議会運営と先例」にも、「会派とは、3人以上で構成する」から始まっており、どういうものが「会派」なのかの規定がないのです。デジタル大辞典によると「主義・主張を同じくする人々が結成した派閥や団体。特に政治的につくられるものをいう。」とあり、佐賀市議会の「議会のいろは」という解説には「基本的な考え(政策)などが一致する複数の議員で会派を組み・・」となっていることから、一般的にそれが前提となっているものと思われます。
しかし、平塚市においてはそうした決まりはない。多数者で会派を組めば、議運や常任委員会に複数の議員を送ることができ、委員長ポストも取れ、発言時間も長くなるでしょう。議会局に聞くと、最近では他市でも「会派」の中で意見が割れている議会が多数見受けられるといいますが、果たして市民に開かれた議会、わかりやすい議会といえるのか。
会派を組むには何らかの統一した理念があるはず。それを示すことがわかりやすい議会といえるのではないでしょうか。「拘束力のない会派」では議決のたびに意見が割れるわけで、会派のポリシーが見えてこない。これまで「会派」で意見が一致しない場合は「退席」、また会派で意見が違うことはこれまで「ないこと」としてきた経緯があり、改めて平塚市議会として、「会派とは何か」を議論し、どうしたら議員の議論の過程が市民にもわかる議会にしてゆけるかを考えてゆく必要があるのではないかと考えます。
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