松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル • 議会の取り組み

平塚市初の懲罰委員会

2021年3月9日

すでに昨日になってしまいましたが、多くの皆さんが懲罰委員会に集まって下さり、本当にありがとうございました。

私が3月3日の質問の中で「8千筆以上の反対の声、地元の複数の自治会長の決議文、その重みを無視して賛成者多数だと明らかな嘘を押し切って市民が喜ぶ公園ができるでしょうか。」といったことが、「根拠がない、不適切」とされ、撤回を求められました。根拠はあるため、撤回はできないとしたことから平塚市議会初めての「懲罰委員会」にかけられることとなったものです。あまりにも住民の思いを無視し続け、いい加減な言葉で開発を進めようとする。この龍城ケ丘海岸公園整備のやり方は行政の横暴であり、看過できません。

昨日行われた「懲罰委員会」で弁明の機会をいただいたので、その「明らかな根拠」を説明いたしました。

しかし、「問題の言葉」についてのみ弁明という制限の中でした。

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●平塚市が行った湘南海岸龍城ヶ丘公園整備・管理運営事業に対する「市民意見募集」について

この市民意見募集は、平塚市が応募の条件として示した、「住所は字まで」と、「氏名」の記載を必須とし、市外の人は市民である旨(学生・または勤務)を記載することになっていましたが、同じ筆跡で、住所には「字」の記載もないものが何枚もあり、市外の方で市民としての記載がないものもそのまま有効とされているズサンさで、行政が行うアンケートとしての信ぴょう性を疑うものでした。

愛知県で大きな問題となっているように、行政がアンケートを取る場合、担当課は、同一のFAXから大量に送信されたら、そのアンケートの有効性を確認するため、電話をして「アンケートに応じた人」個々の意思確認を取ることが必要です。

今回このFAXによるアンケートの80%以上が2つのFAXから大量に送られてきています。ネットから送信されたものは様々な意見がありますが、FAXから送られたものは257通のうち251通が賛成(とても行きたい、行きたい、普通)で、反対とその他はわずか6通しかないという異常なものでした。

特にこのアンケートは、「計画案の中のどの場所に行きたいか」という設問にして、公園に関心のある人が答える、つまりこの問題に反対している人は答えたくないような内容になっており、非常に恣意的なアンケートでした。

 そして、通常であれば「行きたいか、行きたくないか?」の問いに「普通」と答えた場合は「どちらでもない」とカウントするのが妥当です。しかし、平塚市はあえて「普通」までを「行きたい」という数に加え、本来無効の回答もカウントして84%が「行きたい」という結果を導いたのです。

それについては「賛否を取るものではない」としながら、その結果はいろんな部分で使われています。

 市長は記者会見で「8割が好意的」と答え、部長も「その通りだと思っている」と応じ、最近では「好意的」という表現から、「多くの方が肯定的」という言葉に代わり、市民には「普通」まで入れた数字ということは語らず「多数が賛成」しているという雰囲気を作り上げました。

 しかし、平塚市に寄せられている声は、(情報公開で得た当時で)7089件あり、そのうち6639件、つまり市に寄せられた龍城ヶ丘に関する意見の93.6%が「樹林帯を切らないで」「見直してほしい」などの真剣な声でした。

今回の議会でも「8000筆からの署名はどのように扱われたのか」という質問に対しても、「いつもと同じ署名が届いていることは市長に報告した」というだけで、そのことについて全く話し合いもしていなかったことがわかりました。

こうした市民の声を全く無視して、400人弱の声をもって「市民の多くが肯定的」として樹林帯伐採に突き進む平塚市の公平性を欠いた動きは、市民を愚弄するものであり、チェックを業とする議員として看過できない事態であることから、今回の発言となったものです。

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●品位を重んじることについて

私は平塚市議会のメンバーとして行政のチェック機能を果たすべく、時には厳しい意見を発することもあると思いますが、市民の代弁者として、これはどの議員にも共通することであり、私一人が懲罰にかけられるほど品性を欠いているとは思っておりません。

また、令和元年の7月には、市長は地域の自治会には出向いていないにもかかわらず、定例記者会見で「(議会や)自治会の代表の方々にも、私ですとか副市長が説明をしてまいりました」と述べられたことに対し、花水地区の8つの自治会の会長さんが名を連ねて「この発言に抗議し、次回の定例記者会見で市長の発言の訂正を求めます。」との抗議文まで出されています。市のこうした強硬な姿勢、事実でないことまで語って住民のたっての願いを聞き入れない姿勢に、私は強い憤りを覚えてきました。行政と市民との信頼を損ねる今の平塚市の市政運営を危惧するあまり今回の発言となったものであり、この言葉を撤回するには「賛成多数」の明らかな根拠をお示しいただくことを求めます。


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