4月10日に行った「湘南まち研」による介護保険の学習会は、コロナ禍での開催のため呼びかけに悩みました。今思えばもう少し呼べたかな・・というところ。国の省令改正で、今度の介護保険制度第8期から所得段階の基準額を120万、210万、320万円で区分するようにと通達がありましたが、各自治体で準じたところ、今までの区分で行ったところ、まちまちであることがわかりました。
基準額の改定をすることで、どうしてもひずみが出てくる場合は「見送る」という方法もあると、共産党市議団は議会でも述べ、今回の介護保険料の改定に反対しました。
どういうことかというと、
平塚市ではこれまで「125万円、150万円、200万円、300万円、400万円…」というように所得段階を分けていました。それを国基準に沿いながら、急激な負担を避けようと苦心したけれど、1か所にひずみができてしまったのです(これまでの第8段階が第11段階になった人)。今回平塚市では12億円の基金を取り崩し、基準額の抑制に434円の効果を出しました。そして極力負担をなくすために精一杯努力したことが伺えるだけに、国の改定をしっかり守ろうとしたことが仇になったと感じています。川崎市、藤沢市、大和市、海老名市、小田原市、隣の大磯町などではこれまで通りの区分で通していることから、急ぐことはなかったと実感したところです。
下の表の水色の所がひずみとなったところ。ピンクの所は今回減額になったところです。
下の表は平塚市介護保険料の20年の推移 を表しています。2段になっている表のうち、上の表が20年間の保険料の推移 。
下の表は65歳以上と75歳以上の平塚市の人数を記載してみました。
すると令和2年から65歳から74歳までの人数より、75歳以上の人数の方が多くなったということがわかります。
益々高齢化が進み、介護サービスの需要が多くなることが予想されます。
写真は神奈川県社会保障推進協議会の根本氏、平塚診療所訪問介護の現場からケアマネージャーの八田さん、神奈川自治体問題研究所の渡部氏。