小林 節慶応大学教授は、今日まで30年以上にわたって憲法改正を提案し続けてきた人です。しかし、今、安倍政権が進めようとしている「憲法96条の改定」に怒り心頭。
下は4月6日の毎日新聞の記事です。
http://mainichi.jp/feature/news/20130409dde012010003000c.html
(金田地域の田んぼは、いま「ストロベリーキャンドル(クリムソンクローバー)」が真っ盛りです)
小林節教授は、今、「しんぶん赤旗」の日曜版(4月28日付け)に続き、日刊赤旗にも堂々と「96条改悪は憲法破壊、人類の歴史に対する冒涜だ」と強く国民に訴えています。(4月30日付け)
「まぎれもない改憲論者の私が、憲法観で対立する赤旗紙上にコメントを寄せるのは『憲法そのものが危ない』という差し迫った状況が目の前にあり、体を這ってでもそれを拒まなくてはいけないとの思いからです」と4月30日の日刊赤旗で語っています。
①96条改正を主張する人達は、日本国憲法の改正手続きが世界でも異常なほど厳しいかのように言っているが、国会の3分の2以上の賛成が必要とするのは先進国では普通のこと。アメリカではさらに全州の4分の3以上の賛成が必要となっている。
②憲法は改正手続きが厳格であってこその憲法である。憲法の拘束を受ける政治家達が憲法から自由になろうとして改憲発議の条件を軽減しようとするということは、立憲主義の否定であって、国民主権への反逆に等しい。
③しかも怪しいことに、96条を改定した後、改定を主張している政治家たちがなにをしようとしているのかほとんど語っていない。(ここに踏み込むと意見が割れるので、そこを避けて大同団結を図っている節が見える)
④これは、「何に使うかわからないけれど、私に銃を持たせて」と言っていると同じ。何を仕出かすかわからないものに銃を渡せるか。
憲法は権力者に守らせるもの
「憲法99条」は憲法尊重擁護義務を負う人たちを「天皇、摂政、国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員」としている。自民党の憲法改正草案では、憲法尊重擁護義務を国民に強制している。本末転倒な話だ。明治憲法へ歴史を逆戻りさせるかのような時代錯誤だ。
先日、安倍首相は国会で96条改憲を7月参議院選挙の争点にするといった。しかし、このことで逆に安倍さんは命取りになる可能性がある。
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慶応大学教授:小林 節氏はこのように語っています。先日NHKテレビで護憲派:伊藤真弁護士が語ったことと全く違いがない。「憲法のどこを変えたいかでなく、96条自体を変えよう」ということがいかに危険なものであるか、「憲法そのものが危ない!」と護憲派も改憲派も警鐘を鳴らしています。