12日は神奈川自治体学校がありました。午前中は全体会で猿田佐世弁護士による「市民と自治体による平和の構築」の講演、横浜市従労働組合執行委員と在日本朝鮮留学生同盟県本部の方の「足元から始まる国際連帯」の特別報告がありました。
残念ながら私は午前は地域の皆さんとやっている事業があり聞くことができませんでしたが、午後の6つの分科会の中の「環境まちづくり」で発言の機会をいただきました。「大規模開発における市民参加のあり方」がサブタイトルで、私は平塚市で行われているParkーPFI による龍城ヶ丘プール跡地の公園整備について報告しました。
ここではほかに上瀬谷基地の跡地利用の問題、相模原市橋本駅周辺のリニア新幹線建設に伴う大規模道路建設の問題も報告されました。
共通することは、住民自治の中に真の民主主義が根付いていないということに尽きると思います。行政は、法に則っている、議会で議決した、を強調します。しかし、自治の基本は「まちづくりの主体は市民である」「協働のまちづくり」の文言を掲げていますが、それが絵に描いた餅になっているからこそ、問題が発生しているということです。
多数決は民主主義のルールですが、多数決で決められないことがある。特定の個人や一部の住民が不当に不利益を被る場合は、議決の前に当事者たちと十分な話し合いが絶対に必要だということ。
そこをどう進めてゆくかは、民主主義を重んじるかどうかにかかっていると思います。
今回の自治体学校で、改めて自分たちの住む環境と自治のあり方を学びました。そして、この写真をじっと見て、事業者が書いた絵のような「既存樹林」がBエリアに果たして残るだろうか・・と新たな疑問も出てきました。(写真をクリックすると拡大します)