松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル • 議会の取り組み

龍城ヶ丘の公園整備について、昨日の都市建設常任委員会で

2024年3月7日

今日は、話が長くなりますが、ご容赦ください。

昨日、平塚市議会では都市建設常任委員会がありました。そこでは、私は会派ではないため傍聴議員として「湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業」について質問申請を出していました。当日、まず一等最初に「松本さん、今回は龍城の問題は、債務負担行為のほうでの質問は申請してないから、債務負担行為のことで質問は受け付けないからな!」と府川委員長から。

会派として出席していた渡部議員が湘南海岸龍城ヶ丘の問題で「債務負担行為」という言葉を出した途端に、野崎議員と諸伏議員がすごい勢いで「それはここじゃない!」と止めに入る異様な光景となりました。それまでは、都市建設常任委員会に出された新年度予算の各項目の中で、まったくその予算に関係のない話も自由闊達に質問・答弁が繰り返されてきたにもかかわらず、龍城ヶ丘についてだけは賛成派の議員たちが最初からピリピリしているのです。
私に質問させないためなのでしょう。
そこで、私は質問するにあたって、最初に言いました。この湘南海岸公園整備の項目の中で、新年度行われる全般について質問をすること。そこには債務負担行為の話も出るが、これまでの議論でも各項目ごとに、新年度予算に関連しなくても活発に議論されてきたので、許される範囲だと思う、として質問を始めました。

止めたかったのでしょうが、しぶしぶ承認した形となりました。
そこで、質問に入りました。
①これまで平塚市は議会答弁で令和元年の債務負担行為額が議決してから「事業者の負担分は公園整備費の10%以上」と7回以上議会で説明してきた。今回の債務負担行為額の追加においても、都市整備部長は「10%以上である」と答えた。しかし、5日に示された整備費は14億7千万円であるにもかかわらず、事業者負担は1億4千万円となっており、これまで5年間「整備費の10%以上」と言ってきたが、700万円以上低くされている点。

②また、公募設置等指針では10億円の整備費のうち一割が道路や下水道といった市の負担のインフラであるとなっている。
令和4年の公園整備の見直しの時も、「10億円の内訳に変わりはないのか」と言うと「内訳は同じで、特定公園施設の整備に9億円、道路改良や下水道の整備に1億円です」と答えている。だったら今回の追加7億円は全部が整備費であるとしており、その1割は7千万円で、市の負担は、合計1億7千万円になるはず。ところが昨日の明細では2億3千万円となっており、市の負担があまりに多すぎる点。

③今回は債務負担行為額の変更となる。議会の質問で「令和元年に議決された債務負担行為額16億円は継続しているのか」と質問すると、「継続しています」との答弁だった。旧自治省(現在の総務省)が出している「地方財務実務提要」には「債務負担行為も予算の一部である以上、会計年度経過後においては既定の債務負担行為の変更はできない」としており、
「債務負担行為設定年度経過後に当初の債務負担行為に係る条件を変更せざるを得ない事態が生じた場合には、新たな債務負担行為を設定することが必要」と書いてある。
16億円は消えてないものであり、今回議会に提案するなら23億円としなくてはならなかったのではないか。

の3点。
①に対しては、わずかの違いだから大丈夫という。②に対しては最初とは分担する割合が違ってきたため、こうなる。
という。
ずっと議会で言い続けてきたことが、土壇場になって、まったく違っても平気な平塚市であることが分かりました。結局事業者には甘く、市の持ち出しばかり大きくなる。当初この事業は、park-PFI でやると、見直しした段階でもVFM(バリューフォーマネー)10.1%で大変効果があるとしながら、今回これだけ負担が大きくなったのだからVFMをもう一度やり直すべきだと言っても「やるつもりはない」と突っぱねている。

③債務負担行為額の提出手続きの誤りは、この委員会では認めていません。これで大丈夫だというのみ。

しかし、会計の基本を間違えたまま議会に上程しても、この事業は何が何でもやるとなれば、多くの市民は黙っていません。ぜひ皆さんの声も聴かせてください。

●しかも、次の質問で、おかしいことがありました。
市営住宅の建て替えが、今年行われます。
「中原上宿住宅が今後工事に入るが、資材の高騰や資材不足、労務単価の見直しで、工事費の追加等の心配はないのか。」と質問すると、「まったくございません。」という。ほかの担当職員が、もう一度答えようとしたら、副市長がその職員に向かって「もう答えたんだ!もういい!!」と怒鳴ったのです。
なんというパワハラ!かつて委員会の席で怒鳴るということはなかった。まして、副市長たる地位の人が!
龍城ヶ丘公園整備では、物価高騰の影響は大きく「いわゆる災害ともいえる」大変な状況と言っていたので、これに違和感を与えるような答弁には、なぜかピリピリしている感がありました。

●実はこの龍城ヶ丘問題では、資産経営課が過去の委員会でこう言っています。
「今回のみどり公園・水辺課で進めている龍城ヶ丘の事業、こちらについては、民間事業者提案という風な中に位置づけられているものでございまして、そうすると、ステップで省略できる部分があれば、庁内で検討会を開いてVFMを検討して、それを公表するだとか、そういう風なことが省略できるという形になっているんです。」と。
つまり、このparkーPFIという手法は、いかにあやふやでも市長部局でどんどん進められる事業だということ。私も、20年議員をやっていますが、他の事業でこんないい加減な事業はなかった!常々思っていました。庁内でしっかり議論し、検討を重ねればこんなことはないのです。この問題を担当してきた歴代4人の部長、それぞれこの事業にかかわるまでは信頼できる部長でした。ところが、ここに着任すると人が変わる。というか、事業の説明や答弁があまりにあやふやになるのです。
私は、庁内で議論されない閉ざされたparkーPFI 、これがおかしな事業の元凶だという気がします。

下の写真は、今回新年度予算に計上された「債務負担行為」の一覧です。下から2つ目が7億円の債務負担行為(追加分)です。その下は、旧自治省(現在の総務省)が出している「地方財務実務提要」です。


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