この絵は「人見友紀」という画家の描いた「妻籠宿」。
この絵は忘れられない1枚です。それは、霧が立ち込めた山の木々、奥から手拭いを頭にかぶって、しょいかごを背負って帰ってくる姿に私の母の姿を思い出すからです。
私が子どものころは、今のようにいつでもカメラを持ち歩く時代ではなかったので、学校での仲間との写真はあっても、母の写真はあまりありません。この遠くから歩いてくる母の姿(に似た姿)は、私にとって宝物です。