29日は、午前9時半から平塚市内にある無認可保育園「おおぞら保育園」の卒園式に行ってきました。おおぞら保育園は、創造的保育実践を進めてこられた(故)斎藤公子氏の保育方針を受け継ぎ、足の親指をしっかり使うことで脳の活性化を促し、毎日裸足で鋭い感性とリズム感を養っています。人間の成長の原点でありながら、近年では足の指は靴下でくるまれ、親指と人差し指の間に物をはさむこともなく、本来のもつべき感性を鈍らせていることに気づかされます。食事も添加物なしの自然食にしっかりこだわっています。
ここに来る子供たちのお父さん、お母さんたちはそうした保育に魅かれてきている方ばかり。
6名の卒園児は、卒園式が終わると、正装していた洋服を脱ぎ、運動着に着替えると、この園舎で培ってきた成長の成果をみごとに披露してくれました。
自分の演技が途中で失敗すると何度でもやり直し、完成するまでみんなで待ちます。その子がやる気力をなくしてしまうと、みんなでその子のそばに行って励ます姿に、大人たちは時間のたつのを忘れて見入ってしまいます。何度も失敗しながらとうとう完成したとき、満場の拍手に包まれます。その時、その子の顔は達成感に満ちた素晴らしい笑顔になるのです。(本当にこの瞬間、子供の顔が輝いて見えます!)
どの演技もピアノと保護者の歌とで、リズムに乗って行われていきます。
そして、いよいよ演技が終盤に差し掛かり、卒園児の退場の時間が迫ってくると、卒園児たちの目にはいっぱいの涙が・・!それを見る保護者の方々の目にも・・。
毎年、卒園式は、子供たちの成長を存分に発揮するため広い会場をかりて行われていました。今年は「毎日過ごした園舎でやってほしい」との保護者からの要望があり、子供たちの思い出の場所を重視した式になったと言います。
毎年参加させていただいていますが、今年も心洗われる感動をいただいてきました。