朝日新聞デジタル2014-7-05より
集団的自衛権の行使容認に反対するデモを詠んださいたま市内の女性(73)の俳句について、同市大宮区の三橋(みはし)公民館が6月末、毎月発行する「公民館だより」への掲載を拒否していたことがわかった。女性は俳句サークルの会員で、毎月、会員互選の1句が掲載されていた。女性は「サークルと公民館は別組織。掲載拒否は表現の自由の侵害だ」と批判している。
掲載を拒まれたのは「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句。女性や公民館によると、句は6月下旬に選ばれ、1日発行の7月号に掲載予定だった。だが直後に、公民館の職員から女性に「集団的自衛権で世論が割れているときに、一方の意見だけ載せられない」と連絡があった。その後、公民館だより…の7月号の俳句コーナーは削除された。
引間(ひきま)正己館長は取材に「公民館が選んだと誤解を受ける」と説明。公民館を管轄する市生涯学習総合センターの小川栄一副館長は「集団的自衛権について色々な意見がある中で掲載するのは、偏った表現と受け取られかねない。妥当な判断だった」と話した。
公民館だよりは市の予算で毎月2千部を発行。公民館のある三橋地区の6自治会に配布し、各町内会の回覧板で回すなどしている。
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〈表現の自由に詳しい右崎正博・独協大学法科大学院教授(憲法)の話〉
公民館は地方自治法に基づく公の施設で、利用は正当な理由が無い限り拒んではならない。公民館だよりも同じだ。今回は表現の内容に基づいて掲載を拒否しており、表現の自由を保障する憲法に違反すると言わざるを得ない。「意見が分かれているから」と排除してしまえば、話し合いの場を閉ざしてしまうことになる。
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こうした問題は、対岸の火事ではありません。平塚市でも同様の問題が起こっています。
公務員は、入庁時にまず憲法を遵守し擁護することを宣誓してから職務に就くことが義務付けられています。憲法に則って業務を遂行することが大原則の公務員が、それを出来なくされている。ここに今の社会の根深い問題があると思っています。
6月議会で私はこの動きについて「どこかから圧力があるのか」と質問しました。担当部長は「職員は、憲法に則って業務を遂行することが大原則であり、圧力はないと思う」と答弁。ないのであれば、しっかり職員の法令遵守に目を配り、公民館や公的施設の利用によって市民の様々な考えや意見が反映され、大いに議論できる場となるよう、進めて行ってほしいと思います。それが、男女共同参画社会、民主主義が根付く原点ではないかと思うからです。
↓の写真はNHKのニュースの場面です。女性アナウンサーの洋服が、平塚市の七夕まつりのアロハシャツに似ていてちょっと驚いてシャッターを。でも後に比べてみたらまったく似てませんでした・・(*´▽`*)。
市のホームページより