10日と11日の1泊2日で議会運営委員会の視察に行ってきました。初日は青森県弘前市を訪ね、議会改革の取り組みについて伺い、その後、議事堂などを見せていただきました。
市役所には「りんご課」があって、視察に伺ったら、さっそくに弘前名産の「ふじ」をふるまってくださいました。蜜が入ってとても甘いリンゴ!市を挙げて大変力を入れていることがわかりました。
市役所入口では、非常勤職員の方々が来庁者にとても丁寧に「どこに行かれるのか」「どんな御用か」を聞いてその担当課に連れて行っていて、見ていてもとても心温まるものでした。
職員の方は「もう終わりで、ボリュームもすっかりなくなりました」と言っておられましたが、関東に比べたら大違い。晴れていたらもっときれいだったことでしょう。
(上がねぷたの飾り。下段の写真は市役所です。)
隣接している「弘前市立観光会館」で「ねぷた」の飾りも見せていただき、その後一路函館市へ。私にとって生まれて初めての北海道入りです。
2日目は、函館市役所で、函館市議会が取り組んでいる「函館市議会の活性化 勉強会」~議会本来のあり方~について、伺ってきました。
一番印象的なのは、①委員会の責務は、委員個人ではなく、合議体である「委員会」として、専門的立場から集中的に詳細かつ効率的な審査を行うこと②議員間で議論することで、審査の過程、論点や課題、委員会の意志、議決に至った理由等を明確にし、市民への説明責任を果たすこと。ということでした。
議員の中で「この運営の仕方はおかしい」という意見が出ると、議会事務局も一緒に調査して、「どうあるべきか」をまとめていったと言います。そうした中で、平成20年度の地方自治法の改正(1人1つの常任委員会だったのが複数所属できることになったこと)を踏まえ、常任委員会の割り振りや、予算決算審査方法を変更した点、また、「議案一体の原則」があるので、一般会計予算を各常任委員会に割り振って付託することは「違法」だとする見解は、私のこれまでの常識を覆させられ、非常に勉強になりました。
追って詳しく報告書にまとめたいと思います。
議事堂を見せていただくのは、議運の視察ではお決まりになっていますが、そこそこで違いがあり、とても参考になります。
函館市でも市役所入口には2人の係員が立っていて、来庁者1人1人に「どこに行かれますか」と聞いて、説明をしていました。すごい!