(平塚市博物館の横のイチョウの葉が今年も見事な色に染まりました)
12月議会で私を含め3人の議員から給食食材の放射線量の測定を行うことを求めた質問があり、平塚市は、「公立の小学校・保育園の給食食材を測定するということは必要であり、進めていく」と回答しました。その理由として、国が、食品から摂取する放射線量を生涯累積100ミリシーベルトという基準を示したこともあり、 平塚市としても子どもの健康を守る立場から進めていくというものでした。
まずは始めることになり良かった!
今後についてですが、他の自治体の多くはすでに始めているという実態を見ても、市民、とりわけ小さな子どもたちの食の安全をまかされている給食現場からの強い働きかけも必要であると思っています。「子どもたちの安全な食を守る」には、国の基準は示されていない段階であっても、情報はあふれるほど出ています。とりわけ学校給食は、「市民の食育のリーダー」という専門の立場であることからも、放射能から子どもを守るため、理事者側にも国県、栄養士会を通しても強く働きかけて欲しいと願います。
基準に対する疑問は消えない
しかし、国が示した内部被ばくの基準は、非常にあいまいなもので、国は本当に、将来の日本の子どもたちの健康に責任を持てるのかという憤りを感じています。これまで、年間被曝線量を1ミリシーベルトといっていました。それを1時間にすると(ややこしい計算により)0.23マイクロシーベルトになるため、平塚市も、マイクロスポットに対し其の数値、0.23マイクロシーベルト以上を除去する基準としてこれまで進めてきたのです。私は、この時から「内部被ばくの量を無視している」と思っていましたが、今度国が示した内部被ばくの基準は「一生に100ミリシーベルトまで大丈夫ですよ」というものです。余りにもアバウトで、これまで内部・外部の両方で年間1ミリシーベルトとしていながら、今度は内部被ばくだけで年間1ミリシーベルト受けても100年大丈夫ですと言っているのです。しかも、その年に3ミリシーベルトとなっても、次の2年間が0ならばOK,100歳まで生きなければもっと大丈夫ということになります。何をかいわんや・・です。
そういう国の余りにも馬鹿ばかしいほどの対応を、しっかり頭に入れてこれからの平塚市の対応を見ていかなくてはならないと思っています。