参議員議員大門みきし氏の(1月6日)フェイスブックより
〈 まともな資本主義のあり方は共産党に聞け 〉
麻生さん(財務大臣)が、内部留保をため込む企業を「守銭奴」と批判したことが話題になっています。暴言あつかいするマスコミもありますが、現在の企業体質を言い当てているとおもいます。ただし、たんに経営者が昔にくらべてケチになったという意味ではありません。
もしいま「大門ゼミ」が開講されていたら、マリリンにつぎのような問題をだしたでしょう。
「守銭奴」資本主義=⭕⭕資本主義
⭕には何という文字が入るでしょうか?
(マリリン)
…マネーかなあ。
(わたし)
さすが。それでもいいけど、2文字で、もう少し具体的にいうと…こたえは株価。株価資本主義です。
ひたいに汗してモノをつくって売ることよりも、お金をころがして手っ取り早く利ざやを稼ごうというマネー経済が肥大化してきました。マネー経済の中心は株式の取引です。いまや「株価がすべて」というゆがんだ資本主義に変わり果てている。
内部留保金の額がその企業の資産価値をはかるモノサシになり、株価を決める要素にもなっています。もしも内部留保を大幅に取り崩して賃金にまわす企業があればその企業の株は売られ株価は下がるでしょう。反対に、リストラや賃金抑制策を打ち出した企業の株価が上昇してきたのがこの間の現実です。
この現実をふまえたうえで内部留保をはきだしてもらうためには、各経営者に心がけを説くだけではダメ。「みんなで(内部留保を)とり崩せばこわくない」式で、従来からわが党が提起してきたように非正規雇用を正規に転換していく法的措置、最低賃金引き上げの制度的措置などに踏み出すしかありません。
さらに大きな視点でいえば、国際協調の力で、マネー経済、株価資本主義のゆがみをただす金融規制もすすめる必要があります。
それにしても、資本の側が資本主義のあり方をゆがめ、共産党がそれをさとして、まともな資本主義のあり方をしめすというおかしな時代になってしまったものだとおもいます。