松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

これまでとは「違う質」の政治

2015年8月1日

「常に公平中立の立場からモノを見ないと・・」とか「物事に絶対などない」というと、いかにも偏りのない、公平な立場からモノを見ている感じがします。でも、これは、対立しているもの(国)に対し、どちら側にも加担しない、冷静な立場をとる場合に通用するのであって、今日本の政府が国民に説明不十分のまま戦争法案を国会の数の力で成立させようという時に「公平中立」というのは、自分の考えをもたないか、あるいは逃げの口実と受け止められても仕方ない。自分の国のありようが決められるときに、第三者的言動は滑稽に感じます。

家族が危険な方向に行こうとすれば、真剣に止めようとするし、「絶対に行かないで!」と願うはずです。真剣になれば中立などと言っていられないし、絶対もあるのです。戦争法案は、安倍政権が言っているような甘い話ではありません。「国民にわかりやすく説明する」という安倍首相は、集団的自衛権を隣の火事を例に出し、あんな小道具を用意するまでには多くのスタッフが関わったでしょう。途中で「ちょっと例えがおかしいですよ。」という人すらいなくて、首相自らあのストーリーを説明し、それが放映されたことは、安倍政権の終わりを意味していると思います。今国会で議論している「安保法案」は、後方支援という言葉を使いつつ、アメリカが進める戦争に、日本が一緒になって海外のどこまでもせめていくというものです。隣の火事とは訳が違う。結局、その法案の中身を説明できないことこそ、「危険な法案」であることを物語っていると思います。

もともと憲法学者の大半が「違憲」といっているものを、菅官房長官は「数の問題ではない」と言い張り、国民の声を無視して公明党の数の力を借りて通そうとする安倍政治ですから、若手議員の勉強会での報道規制発言、首相補佐官の法を無視した暴言などは、政治家としての基本がない集団のなせる業、安倍政権はここまで落ちたとつくづく感じています。

今の安倍政治は、これまでの政治とは「質」が違う。憲法も法律も勝手に解釈して、自分の思い通りにすすめようという「独裁」は許してはいけない政治です。

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