松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

7月29日の港地区の水害に対し、市は説明会を開きました

2007年8月17日

8月11日、市は、須賀公民館で、港地区の住民に対し「29日の集中豪雨に関する説明会」を開きました。

夕陽ヶ丘・札場町・千石河岸・久領堤などの住民の方々は、7月29日の集中豪雨で床上・床下浸水、車やバイクの浸水による故障、道路の冠水など、予期せぬ災害に見舞われました。それに対する市の対応のまずさが各所に顕著となってあらわれ、住民から「市はちゃんと説明を!」という声が上がっていたものです。

当日、夕方7時から須賀公民館で開催された「地域説明会」には、100名近い住民が駆けつけました。

市側から参加したのは、大藏市長、防災安全部、下水道部、環境部、道路部、消防本部、企画部、税務担当部など18人。
まず、市のほうから経緯、対応などの説明が行なわれた後、住民から意見が出されました。

その中で、被災者からは「市から誰も見に来てくれなかった」という不満の声が続きました。マンションでは水が出なくなり、水の供給を頼んだがなかなか来てもらえず催促したら、職員から心無い言葉を発せられたと憤る人もいました。

大藏市長は、「まことに申し訳ない。その様な対応にお詫びする。きちんとした教育をしていかなくてはと考えている。今後検討し、従来の雨と違う集中的豪雨に対する臨機応変な対応ができなかったことを注意していく」と回答しました。

下水道部からは、当日の東部ポンプ場の始動手順などに関する委託会社からの報告書は第三者機関に出しているため、正式な結果は5ヶ月後になると報告されると、住民からは「結果は5ヶ月後だなんて、これから台風を迎えるというのにどうするつもりか」「こんな災害でこんな状況では、大きな地震ではどうするんだ」と不満の声が上がりました。

「委託業者が(ここに)いないのは問題だ、委託業者の報告者が出るべき」という意見に、「8月1日、3日に報告書が出ているので、情報公開で見ることができます」との回答。

これに対しても「この会議にどれだけのものをもって臨んだのか。情報公開でとれとはおかしい」という意見が出されました。

東部ポンプ場の処理能力は雨量が45mm/時という説明を聴き、住民は「市の職員は5年に1度は45ミリ以上の雨が降るといった。それでは5年に一度こういう目にあうことはわかっていても見てみぬふりするのか」と憤懣やるかたない思いをぶつけました。

平塚市防災安全部防災課では、「災害に備える」と題し「平塚市地域防災計画より」という冊子を平成18年2月に作成しています

そこには、Ⅰ 平塚市地域防災計画  Ⅱ 地震対策  Ⅲ 風水害等対策  Ⅳ みんなの防災対策  Ⅴ 災害に関する資料  というふうにまとめられています。

「風水害等対策」のなかで、「風水害時における市の体制」として、「台風や集中豪雨は、地震のように突然起きるのではなく、気象情報等により事前に予測することができます。

市では早期から災害に備えるために、災害対策本部の事前配備として、助役(現在は副市長)を本部長とする風水害警戒本部の設置を行い、関係部署の職員を配置するなどし、体制を強化しました。」と書かれています。

しかし、今回の市の説明会では、「市警戒体制運営経過」には18時58分 課長レベルの第1警戒体制、 20時45分 部長レベルの第2警戒体制、 23時49分 大雨・洪水警報解除となっており、副市長の存在はどこにも出てきません。また、これら災害対策本部を司る副市長が、住民への説明会にも出席しないのはなぜでしょうか。

また、「7月31日、災害対策会議開催。以降、随時検討会議を開催」したと報告されています。

そこでは今回の災害をどのように分析し、どう改善がなされたのでしょうか。

7月30日に、市の防災課に消毒の件で問い合わせると「消毒は市の環境業務課が管轄」といい、環境業務課では「床下の消毒はこちらが管轄、床上は保健所へ聞いてください」とのことでした。あとから保健所に行って聞いてみると「市の環境業務課から、保健所がやっているんですよね、との電話があったが、保健所はやっていない。市の方で再度確認してもらったら床上の消毒は防災課がやっていることがわかりました」というのです。

市の担当課ですら、災害時には何をしなくてはいけないのかがわからない状態にあったということです。

災害のあらゆる状況を想定し、どの部・課が何を担当するのかもう一度細部にわたる検討が必要ではないでしょうか。また、他市ではこのような災害時の消毒は環境業務課などの衛生担当が一括しているところが多いといいます。複雑に分かれていることが逆に対応を遅れさせる原因になることも考えられます。


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