先日、視覚障害者の方々と懇談をした際、可動柵を駅のホームに設置してほしいという要望がありました。
ホームは巾の広い平均台のようなもの。点字ブロックはあるけれど、そこには多くの人が立っている事もあり、うっかりすると『あっ』という間に線路に転落。
全盲の方は、2度は必ずといっていいほど落ちた経験があるといいます。駅のホームは視覚障害者はもちろんですが、酒に酔った方、気分が悪くなった方にとっても危険がいっぱいです。嫁に話すとすぐに、「地下鉄の三田線も付いているけど、南北線が新しいので、最新のものが付いていると思います。」といって、案内してくれました。
南北線は、「ホームと線路」という今までの概念から、電車が到着すると「ホームという細長い空間」のドアが開き次の「細長い電車という空間」に移るという感覚です。
もう一方の三田線は、私たちの肩ほどの高さの塀が続いていて、電車が止まると塀が開き、そのあと電車のドアが開く仕組みです。
両方ともなかなか良くできていて、線路とホームの間は隙間がほとんどなく、足を挟む心配も全くありません。どの電車に乗ってもこのように安心して乗れたら、とつくづく感じてきました。