松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

民間保育園の園長先生と市議会議員との懇談会

2006年2月14日

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今日は市内民間保育園の園長先生と市会議員との懇談会がありました。平塚民間保育園連盟に加盟しているのは20園。そのほとんどの保育園の園長先生と平塚市会議員からは26人が参加しての懇談会でした。共産党からも3人そろって参加しました。

今回がはじめての集まりということで、全員の自己紹介から始まりました。

保育園連盟からは、17年4月と2月現在の入所者数と待機児童数の説明や平塚市次世代育成支援行動計画などについての現状が報告されました。保育園の待機児童数の問題はどの自治体でも深刻です。

ところが国はこの問題に対し積極的に支援しないばかりか保育園の定数の緩和策を打ち出して、新年度当初には定員より115%までOK、9月からは125%、年度末には130%も良しとしているというのです。

その為、平塚でも4月の時点で公立・民間合わせて2775人の定員のところを3001人。それが2月現在では3293人になっています。春に定員の108.14%だった園児は今118.67%にまで増えているのです。定員より518人も多くいわゆる詰め込みが行われているわけです。

一時保育のニーズは高いが・・・

国がいっている125%や130%まで行っていないと思われるでしょうが、民間保育園は一時保育事業を行っているため、その部屋を確保しているのでそれ以上は無理といいます。

一時保育は入所の数には入らないため、各施設が抱えている負担が見えにくくなっています。一時保育事業は、短時間でも、週2~3日でも預かってくれるため大変需要が高まっています。しかし、それをやればやるほど経営は厳しく、補助を切られたら大変なんだと語っていました。

病後時保育

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病後時保育を試験的にやっている所からは、看護師がいて病後時保育をしているが、急性期の対応に困るという声もあるということでした。

これを聞いたとき、仕事優先・会社優先にさせられて、子供が病気になったら誰にみてもらおうかと悩む若い母親の心中を思うと、いたたまれない思いになりました。

「かけがえのない子供が病気でつらいときくらい、しっかりと親が付いてみてあげられるよう、まず職場の労働条件を変えなくては!」と、あまりの労働条件の厳しさに怒りを感じました。

保育料が払えない・・・

また、今生活が厳しくて保育料が払えないという家庭が増え、民間保育園の半数以上の施設で3ヶ月以上滞納している家庭があり、複数の滞納世帯がいる施設も半数近い状況であることもわかりました。

母子家庭、父子家庭が2割または2.5割と増えてきているという報告もあり、若い世帯の子育ての厳しい現状が出されました。

軽度発達障害などきめ細かな対応が

軽度発達障害やアスペルガ-症候群など、子供たちの状況を継続的に見ているなかで気づくことが多々ある保育園として、小学校入学前に学校の先生との連携を図っているということも報告されました。

生れて間もなくから卒園までの長い期間を見てくださる保育園の先生方と、これから通う学校の先生との連携は、親にとってどんなに心強いことでしょう。

小児医療費の所得制限なくして!

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虐待や愛情の欠如から起こる様々な子供の心理に対応できるよう、子供の心をつかみ、じっくり子供に関わってあげることの大切さも強調されました。それにはやはり、職員のゆとりが不可欠です。

父母からは、「小児医療費は1歳を超えると所得制限があって有料となり、一番病気にかかりやすい年齢のため、その出費は痛い。是非所得制限をなくしてほしい」という要望が出ているという報告もありました。

子育て支援、少子化対策と叫ばれる中、一番病気にかかりやすい小児期を充分な医療で健康に育てるための支援は行政として当然のことであり、子供の健やかな成長に力を尽くすことは議員の責務だと思います。

私は今日の懇談で保育園の現場の率直なご意見を伺い、長い時間と長い期間を専門の目で子供たちを見続けていることの重みを改めて深く感じて帰ってきました。


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