今3月議会に「平塚市さわやかで清潔なまちづくり条例」(案)が提出されています。この条例を作るための審議にあたり、市民委員会が立ち上げられ意見が集約されてきました。
この条例の目的は「環境基本条例の理念にのっとり、環境に関する身近な課題について、市、市民および事業者の役割を明らかにし、それぞれがこの役割の下、協働して取組を進めるとともに、快適で清潔な暮らしを阻害する行為を禁止することにより、豊かで住みよい地域社会を実現することを目的とする。」としています。
たばこの吸殻、チューインガムのかみかす、紙くず、釣り糸、釣り針、空き缶、びん、ぺットボトル、その他の容器などのポイ捨て、犬、猫の飼養について、およびその糞の放置、落書き、歩行中の喫煙、花火、鉄類などの扱いを規制して、違反したものには罰則が課せられるものもあります。
- 公共の場所等に落書きをしたもの・・・5万円以下の罰金
- 市およびごみステーションから資源再生物を持ち去り、指導または勧告に従わないもの・・・5万円以下の罰金
- 犬を飼養し、または保管するものは犬を公共の場で移動、運動させるとき常に引き綱等により制御しなければならない。
- 猫を飼養し、または保管するものは、猫を屋内で飼養しまたは保管するよう努めるものとする。
「ねえ、今度猫を外に出しちゃいけないの!?」「捨て猫に去勢や避妊手術をしてあげて、命を全うできるようにしている人たちが白い目で見られるのでは・・・。」 「罰則なんてやりすぎじゃない?」とあちこちで心配の声が聞かれます。
この条例案が議会を通過したら10月から施行されます。ポイ捨ては確かに町の美化を損ねますし、モラルが問われる問題です。
しかし、違反者に対しては警察も動くことになり、「豊かで住みよい地域社会」として私たちが目指している平塚とはそういうものだったでしょうか。委員会に参加した人の中には、罰則については市の担当からも強い意向があったという意見もあります。
「市民と協働のまちづくり」とは、こんなものを目指しているのでしょうか。皆さんからのご意見をお待ちしています。