8月31日、9月議会初日に平塚クラブ・なでしこ21・公明党の3会派によって、議員定数4を削減するという議員提案が数の力で強行されました。
私は、提案理由を述べた議員に対し、「『行政改革』や『そのためには議会も身を削るべき』という観点のみから、地方議会の定数削減を取り上げることは大変問題だ。
議会は単なる行政機関ではなく、住民の意思を反映させ、批判・監視機能を発揮する大事な役目がある。
いま、平塚市は、市庁舎問題、病院建て替え問題をはじめ多くの問題を抱えている。市民は、国の悪政によって、税金はドンドン取られ、福祉・教育・営業など暮らしは厳しくなる一方で、今、議員の果たす役割はますます重要になってきている。
平成15年の地方自治法91条の改定で、議員法定数は人口20万以上30万未満の市は38人とされた。今ですら34に減らされているのに、それをさらに4名も減らそうというもの。
議員の数が30ということは、平塚市の人口は増えてきたにもかかわらず、昭和20年代の人口15万人未満の頃にまで引き戻すことになる。
これから大きな事業が展開されようとする時に、なぜ4名の削減なのか、根拠を示してほしい。」と質問したことに対し、最後には、「・・・はっきり言って、根拠はありません!」と居直る始末。
無所属議員の「提案理由に、事実と違うことが述べられている。訂正してほしい。間違った内容は提案理由に値しない!」と追求されると、「訂正する必要はない」と突っぱねました。
次々と質問され、3会派が窮してくると、他の議員から「うるせー!黙れ!」など議会の品位を損ねる罵声が飛び交いました。
こうして、平塚の議会は、何が何でも、理由や根拠などどうでもいいという形で、議会という場が十分な議論をする場ではなく、大会派が結託して「議会」という名を利用して次々と自分たちの思い通りにしていく場となってしまっています。
庁内でも各所で「あんなことがまかり通っていいんでしょうかね。」 「あれでは、議会制民主主義も何もないじゃないですか。」 「「自分たちの言ってる言葉が、テレビで放映されていることをわかってるんでしょうかね。」 とあきれる言葉が、次々と飛んできました。
平塚市議会は、本当に「市民のために」議論する場ではなくなってしまっている!
これでは市民も、「議員なんて減らせ!」となってしまうのも無理がありません。だからこそ、もっと皆が議会に関心を示し、どうあるべきか、どういう人を押すべきかよく考えないといけないと思います。
今回の罵声を聞きながら、反論できなくなると怒声で言うことを聞かせようという議員の姿に、どこか違う世界の人間を垣間見ました。
とにかくこんなひどい形で、議員定数は「4議席減」が可決されてしまいました。