「脳脊髄液減少症患者を救う会」が今議会に提出した請願「脳脊髄液減少症の治療推進を求める意見書の提出を求める請願」が環境厚生常任委員会において、全委員の賛成によって採択されました。全国でこの病気に苦しむ方々が一日も早く最良の治療により、回復されることを願ってやみません。
請願の内容は以下の通りです。ご参照ください。
脳脊髄液減少症は、交通事故、スポーツ障害、落下事故、その他強い衝撃を受けたために脳脊髄液が漏れることにより起こる症状のことをいいます。
極度の頭痛、首や背中の痛み、腰痛、めまい、吐き気、耳鳴り、視力低下、睡眠障害、倦怠感など、様々な症状が複合的に現れるもので、全国でこの症状に苦しんでいる患者は多数報告されています。
しかし、医療現場では原因が特定できなかったことから、「怠けもの」「精神的なもの」とされ、周囲の理解を得られず患者の肉体的・精神的苦痛は計り知れません。
最近ようやくこの症状が脳脊髄液の減少に起因することが究明され、その治療法(ブラッドパッチ療法)が開発され、大きな反響を呼んでいます。
長年苦しんできた患者にとってようやく光が見えてきたとはいえ、まだまだ研究途上にあります。しかも、医療保険の適応がないため、患者や家族は経済的負担を強いられています。
よって、貴議会において次の事項について適切な措置を講じていただくよう、国会および政府に対し、意見書の提出を請願いたします。
- 交通事故後の後遺症に苦しむ患者、外傷による髄液漏れの患者の実態調査を実施すること。
- 脳脊髄液減少症についての更なる研究の推進と、ブラッドパッチ療法を含めたいわゆる「むち打ち症」の治療法を早期に確立すること。
- 脳脊髄液減少症の治療法の確立後、速やかにブラッドパッチ療法等に対し医療保険を適応すること。
本日、27日の本会議最終日で、この「意見書を出してほしい」という請願が正式に採択されました。