3月議会で私は、「小学校給食を計画的に自校式に切り替えていくべきでは」と質問しました。
しかし、市は、「1校を自校式に変えるには2億5千万円かかる。21校を自校式にするには52億5千万円もかかってしまう。現在の財政状況では難しい。共同調理場から運んでいるが、あったかく提供されている。」と答弁しています。
一度に50数億円を出して切り替えてほしいといっているのではありません。このような苦しい答弁しかできないことは本当に残念です。
厚木市では、0-157などの問題が起きたときには配分先の小学校が全滅になってしまうということから、平成13年度から学校の単独調理場の建設を開始し、毎年計画的に2校から3校行なっています。今では11校が自校式になり、平成24年度には23校全校が自校式に切り替わります。
厚木市を視察
私は新日本婦人の会の有志と、厚木市で新たに自校式になった調理場を見学してきました。ここは、飯山小学校。最近自校式に切り替えた学校です。
給食調理場は、ドライ方式にすることが義務付けられているといい、中は大変きれいです。
あったかい給食いただきまーす
この日のメニューは、ビビンバ、貝柱のスープ、パイナップル、牛乳でした。
厚木市では中学校給食も実現!
厚木市は、現在12校を1つの共同調理場で作り、空いた共同調理場をリニューアルして今年の春(19年度)から中学校給食が実施されます。
成長期の中学生に早く学校給食をと言う声に、まずは共同調理場から始めることになったのです。そこには、子どもたちの健康と安全を守ろうという意気込みが感じられました。
食育基本法を土台とした「食育推進基本計画」でも「単独調理法式による教育上の効果等についての周知・普及を図る」こととしており、自校式に対する評価や重要性が叫ばれています。
平塚市も今から計画的に検討をしないと、今後数十年今のままの「共同調理場」を続けることになり、ノロウイルスなど様々な細菌が問題になっている現在、ますます食の安全を守るべき調理現場のリスクを大きくすることになります。