松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
ほのぼのタイム

沖縄に行ってきました

2005年7月4日

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娘がとうとう(!)30歳になりました。「誕生日に何が欲しい?」というと、「何もいらないからお母さんと一緒にどこか行きたい。」と、なかなか一緒に行動がとれない私を連れ出そうという魂胆。

確かにこんなことでもないと行けないな・・と思い、どこがいいか息子に相談しました。すると息子は、「母さんはまだ沖縄に行ってないでしょ。1泊で行ってこれるよ。」とのこと。

ひめゆりの塔も、基地も見ていない。「よし、そこにしよう。」というと、息子はすかさず「ところで、おれたちも行くよ。」と、息子夫婦も加わり4人での旅となりました。

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単独行動が好きな夫は「どうぞどうぞ!」ということで、申し訳なかったけれど、3匹の猫プラス最近我が家の猫という認証を受けたノラの「ニャニャちゃん」の計4匹の世話をお願いして、7月2日、早朝配達を早めに済ませ、息子の車で5時半に家を出発し羽田空港に向かいました。

夏8月に家族で 夫の実家である長崎に飛行機で降りたつと、かあーっと地面から吹き上げる熱風で「南国に来たあー!」という感覚を持ったものでした。

だから、沖縄だったらもっと暑いだろうなと思っていましたが、7月のせいか自然がいっぱいのせいかそんなではなく、じめじめ感もなく案外過ごしやすいと感じました。

着いてまず行ったのは、ひめゆりの塔。

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沖縄の人は、60年前の戦争で家族や親戚が殺され、多くの住民が犠牲となった辛い過去と常にこのように向き合っているんだ。こういう場所があることで若者も「過去のこと」と言い放つことはできない。辛かったからこそ、忘れ去ることなどできない。

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私が、大きなパネルに引き伸ばされた「虐殺された家族の写真」を見ていました。そのとき横にきた地元の人が「これは、ダンナが家族を殺したんだ。当時『いざとなったら自分で死ね』と一人ひとりに手榴弾や地雷を渡されてたんだ。でも、このダンナは辛くて気が狂って家族を刃物でみんな殺したんだ・・。」といいました。

「どうして知っているんですか?」というと、「そのダンナはそのあと自殺したが死に切れず生きてたからね。」と・・・。館内の説明でも、気が狂ってしまう人が続出したと語っていました。

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平和祈念資料館は、広大な公園の中にあります。建物の前には、戦争中の砲弾が日本製と米国製と並んでいます。

公園には石碑が幾重にも並び、この地で戦争で亡くなった方々の名前が刻まれています。

そこには、沖縄で148,702人、県外で76,549人、アメリカ人14,008人、イギリス人82人、台湾人34人、朝鮮民主主義人民共和国人82人、大韓民国人344人、計23万9801人の名前があります。

日本の人は、北海道から都道府県別に名前が刻まれています。私たちは知らない方々ではありますが、神奈川県の亡くなった方々の刻銘の前に献花してきました。

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平和祈念資料館を見学している途中で、「沖縄の衣装を着て写真を撮りませんか?」という誘惑に快くのっかり、娘2人を写してきました。

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1日目はこのほかに瑞泉洞の鍾乳洞を見てきました。夜は、息子夫婦の計らいで娘の30歳のお祝いのケーキとシャンパンが用意され、いっぱい並んだ(!!)ローソクの火を一気に吹き消し、みんなで祝いました。

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翌日は、基地を見に出かけ、途方もない大きさに唖然としました。

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息子が「道の駅」の展望台からよく見えるからというので連れて行ってもらいましたが、見渡す限り米軍の基地。端が見えないのです。

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このあと、ラジオのニュースで沖縄の米軍兵士が沖縄の少女にわいせつな行為をしたという報道がされ、怒りが込み上げてきました。

これだけの土地を自由に使い、いたいけな日本の子らを欲求の道具にするなど絶対許せない!!こんなことがいつまでたっても終わらない沖縄。

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2日目は、このほかに首里城、万座毛をみてきました。沖縄は日本でありながらも中国の文化の影響が強く、異国情緒たっぷりで中国ファンの私は建造物にとても興味を掻き立てられました。

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万座毛のゾウの鼻の岩。

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海風で枝が曲がっています。

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夜8時の出発便で帰路に着きました。

「さあ、翌日の早朝配達が待っている・・・。」とたんに気分は現実に戻っていました。


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