東日本大震災の被害は、地震、津波、さらに放射能漏れ、その地域周辺の農畜産物への影響、出荷停止・・と事態は深刻化し、死者・行方不明者は日に日に拡大しています。
一刻も早く被災者の方々が安心できるくらしに戻れるよう、全国民が一致して力を尽くさなくてはならない時です。
昨日も平塚駅頭で被災者への義援金募金をお願いしてきました。被災地ではガソリンがない、食糧が届かない、石油が底をつき寒くて眠れない・・こんな悲痛な声が出ている時に、被災の大きかった3県以外は統一地方選挙をやるという国会の決定というのは、何を考えているのかという気がします。
日本共産党は、この日本最大の危機を全国民が協力して復興に力を尽くすときであり、選挙は数カ月延ばすべきだと主張しました。
被災地のことを考えたら、選挙のために全国でガソリンや電気を使っていていいのか。海外から戦力となる人材が続々と派遣されてきている時に、その国では「選挙です」といって全国で遊説していていいのか。計画停電があったら、投票所の混乱は避けられません。こんな事態の時に本当にやれるの?
これは、国民として当然の疑問であり、被災地に対する思いではないでしょうか。
ところが、一部のテレビ報道ではみんなの党だけが全国で延期すべきといって、共産党はその他の党と一緒に3県だけの延期に賛成したととれるような報道をしていたようです。被災県である3県の延期は当然であり、その法案はもちろん賛成です。しかし、全国での延期を主張し、各党にも申し入れをしてきたのに、「法案に反対したのはみんなの党だけ」という報道のいい加減さに驚きです。報道する前にチェックがされているのか、故意なのか?
また、今回の「放射能漏れ」についてもNHKの専門家としてテレビに出ている科学文化部の記者の言葉は、大変大きな影響を持つものです。全国に放送している内容が本当に科学部として責任を持てる内容なのか。
★放射能汚染は今すぐ体に影響はない。(だから恐いのです!)
★放射能汚染が心配されている地域では、雨の日には雨に濡れないように。
★雨具を使用した場合、脱いだらすぐにビニール袋に入れて密封し、戸外に置くこと。
★雨具は繰り返し使えます。(?)
●放射性物質の基準値はもともと非常に低い値を設定しているから幅がある。汚染されたホウレンソウは、汚染されていない水で洗えば大丈夫。(?)
ホウレンソウ1つの問題ではありません。。その地域の野菜全体がどうなのか、毎日食べたらどうなのか、土に降りかかったものは今後の農業・畜産業経営にどうなのか、手に触れるものすべてがどうなのかということになるのです。
人々に危機感を募らせないための「安全論」は非常に危険です。何のために基準値があるのかということになります。
国民の安全を守るためには「真実を知らせ、冷静に事が進むために国は全分野の全英知を集中させて乗り越える」事ではないでしょうか。
この事態において「安全」は、返って不信感が募ります。