いま学校を訪問し、校長先生と懇談させていただいています。教育現場の実態、抱えている問題は、立ち話ではなかなか分からない部分も、じっくりと教育現場の中で伺っていくことで見えてくること、実際に目で見て分かることが沢山あります。
今回は、政府の「こども手当」支給の予算化が議論されていることもあり、「給食費」のことが話題になりました。
給食費を払わない家庭の問題は、人数が多いわけではありませんが、全保護者に理解していただくのに大変苦慮しているようです。
「義務教育なんだから、無料が当たり前だ」という主張。確かに本来そうあってほしくても、現実はそうなっていません。「材料費」だけは払う、人件費・光熱費・維持管理費などは公が見るという方法になっている・・。だから、思いは違っても、保護者の負担で給食費が賄われている以上、法治国家であり法を守ることは国民の義務です。
本人がいやだと思っても実施されることは、それこそ「いや」というほどあります。それを本来のあり方に変えていこうと運動する、それが政治の力です。選挙で自分の思いを言ってくれる人に投票する、自分たちも同じ思いの人と行動して、多数の意見を集め世論にしていく。これがないまま、「自分だけ良ければ」の行動は批判の対象になるだけです。いま、こうした「親」の強硬な言い分が、色んなところで混乱の原因ともなっています。
いま、「こども手当」の支給方法が国会でも議論されていますが、いまこそ皆で声を上げていくことが必要ではないでしょうか。
そして、政府も「それらに充当してもいい」などと各自治体に任せるのではなく、「給食は教育の一環」としっかり位置づけて支給すべきだと思います。
毎朝元気に登校する生徒たち