日本共産党はこれまで国会でも、「官製ワーキングプア」をなくせと訴えてきました。自治体で働くパートや非正規職員の賃金が上がらなければ、民間の低賃金の改善がないからです。しかも、自治体は正職員の給与を減らすために非正規に切り替えるため、「この金額でもいい」と言う人に来てもらっているんだからーーと賃金の値上げをしてきませんでした。
私たちは、平塚市議会でこうした「官製ワーキングプア」の実態を明らかにし、市もこれまでの一般事務職 時給775円というひどい低賃金を、ようやく昨年800円に上げたことを、このホームページでもお知らせしてきたところです。(2009年4月29日のホームページに記載)
しかし、一般事務職は25円引き上げられましたが、保育士の時給890円は変わりませんでした。正規職員とは一日に働く時間こそ違っても、働く内容は変わりません。幼児の命を預かる大事な仕事です。正規職員がどんどんパートに置き換えられる保育現場では、職場環境を整えるためにもこの時間給の改善は欠かせません。
今回の最低賃金の改定により、神奈川県は時給818円となりました。
平塚市も10月1日から新たに一般事務職の賃金を改定しなくてはならず、一般事務職を830円に、そして保育士の890円もここでようやく920円にするということがわかりました。まだまだ他市と比較しても低い水準であり、これからも訴えていきます。
運動は長い期間と労力がかかりますが、国の基準が変わればこんなに早く変わるんです。国の政治のありかたをかえるということがいかに大切かを感じました。
長期間働く非正規労働者、派遣労働者をしっかり正規に移行させること、働いても正規職員になれず、将来に希望がもてない若者たちをなくすために、政府は早急に「労働者派遣法」の抜本改定をすることを求めます。