いよいよ、今年もあと10日余りとなりました。雇用状況は少しも改善されていません。この春大量の派遣切りを出した市内企業が、来年の7月までの限定の求人を新たに出しています。
社会の批判を受けながらも、また短期労働者を雇い、来年の7月には会社からも寮からも追い出すのでしょうか。こうした若い労働者を使い捨てていくうちに、年金もかけられず、税金も払えないその日暮らしの人間を作り上げ、日本の社会保障は崩壊していくのかと思うと、大企業の横暴に腹立たしい思いです。
日本の貧困率は15・7% 07年は98年以降で最悪
新政権になり初めて発表した「相対的貧困率」によると、2007年は15・7%で、98年以降で最悪だといいます。
この「貧困率」は、98年が14・6%、01年が15・3%、04年が14・9%、07年は15・7%と増加し、OECD(経済協力開発機構)では、30の加盟国の中でも10年あまりのうちに、こんな異常な増加をした国はないと指摘し、是正を求めていたといいます。
小泉政権以来の新自由主義路線による格差社会、非正規雇用の横行などが背景にあると指摘されてきましたが、自公政権はずっと貧困に関する調査はして来なかった。というより、わかっていて、隠してきたのか・・。
しかし、民主党政権はこうして国民にはっきり「日本の異常な貧困」を知らせたのです。何としても、是正に道を開かないと。そのためには、社会保障を削減から拡充へ転換すること、そして労働法制の抜本改正を早急にやらなくては!
いま、国はハローワークと行政が一体となった「ワンストップ・サービス」をやるよう要請しています。平塚市も、もう一度12月21日(月)にやるといいます。
やるからには実効あるものにしてほしい。私たち共産党市議団と市党も、21日午後、駅頭と事務所の両方で「雇用とくらし・いのちを守るなんでも相談会」と題して相談会を行います。そして、その実態を踏まえ、新たな計画を検討しています。
行政やNPOや様々な団体・個人が色んな形で、今の窮状をどう変えられるか、どう支援できるか模索しながら、その「原因」を探っていけたらと思います。
市役所前の広場におかれたパンジーの「雪だるま」
こちらは「クリスマスツリー」
らせんに植えられた葉ボタン。