「広報ひらつか」が今月の1日号で900号となり、満60歳になったということが、広報の1面に載りました。
当時のトップ記事や大きな事業の完成などを報道した記事が、いま中央図書館に展示されています。
昭和39年、市庁舎を建設しているところ、昭和45年に市民病院が完成したこと、平塚駅ビルの完成、ごみ焼却場の完成、昭和27年に平塚市が市制20周年を迎え、市歌がつくられたことなどが張り出されています。とても興味深く見入ってしまいました。
しかし、今日私が見たかったのは、もうひとつの建物「平塚市民センター」だったのです。残念ながら、その場面は展示されていませんでした。そこで、3階に上がって分厚い製本になった「広報ひらつか」から見つけました。
それによると市民センターは、市庁舎より2年早い昭和37年6月に建設された建物で、当時総工費2億4350万円、その横の見附台体育館は1億3000万円かけて、3年がかりの改装・完成工事ということが記載されています。
ところが、その市民センター2階にある「ピアノ」がまたまた古いのです!最近では、ペダルの音も大きくて、どうも調子がイマイチだということを聞きました。
そこで、市民センターでそのピアノについて聞き取りに行ったら、昭和36年に寄贈されたものだということでした。
建物が完成しないうちに寄贈してくださった方がいたんですね。その方は「みんなが自由に引けるように」と希望され、今もその部屋を借りた人は自由に引けるよう、ピアノの鍵もかかっていないといいます。
コーラスのレッスンなど、多くの方が使用してきて、市民センターでは、毎年1回調律をしているといいますが、そろそろ50年近く使用してきたためか、ガタが来たようです。しかし、寄贈していただいた大事なピアノ、なんとか綿密な修理でいい音を出して、みんなに大事にされるピアノでいてほしいものですね。
手前が市民センターで、右奥が見附台体育館ですね。