万田(湘南平の中腹)に、ペットの火葬場が出来ている件について。
住民には「竹炭を作る」と嘘をついて竹を切り、地主はそこに火葬炉を設置して建物を建てたのです。市の再三の撤去指導に対しても、のらりくらりと時間をかけ応じようとしませんでした。
そうした中で、市は「屋根をとれば建物でない」という法の抜け道を教え、屋根をとったあとは、法に触れていないとして、まちづくり事業部では決着済みとしてしまったのです。しかしそれから4年間、屋根のない火葬炉は雨ざらしとなったまま。
ところが、「6月1日から炉を稼働する」という連絡が市に入り、住民に知らされました。6月下旬の昼過ぎ!突然、何とも言い表せない不快な異臭に住民はびっくりすると同時に、大慌てで洗濯物をしまい込み、窓を閉め切ったのです。
夏の暑い最中に、窓を閉めなくてはならない腹立たしさと、臭いのひどさにもう、我慢の緒が切れました。すぐに、住民は市の「環境部環境保全課」に対策を求めました。
地主は、一度も住民に誠意ある態度や説明をしない上に、言葉をかわそうともしません。だからこそ、「市の立ち合いのもと地主を呼び、住民にどういう施設で、どういう動物を焼くのか、実際に稼働させ、安全性についてもちゃんと説明させるよう。」申し入れました。
ところが、地主は市と約束した日には、何も持たずに来たというのです。市は、再度動物を焼く日が決まったら連絡を入れるようにと言ったが、相手から何の連絡もないという・・・。しかし、その後も現に焼却してひどい異臭を放っているのです。これは、市の指導の怠慢と言うしかありません。
裁判で板橋のペット火葬場、使用禁止に
東京都板橋区でも、事業者が住宅地のど真ん中にしかも周辺住民の反対、区の指導を振り切ってペットの火葬場を建設し操業を開始しました。
焼却を始めてすぐに周辺住民から、不快感や目が痛いなどの体の不調の訴えが出たといいます。「炉から出る有害物質で健康被害を受ける」として周辺住民らが炉の使用差し止めを求めた仮処分申請に対し、東京地裁は10月26日、住民側の申し立てを認めて使用禁止を決定しました。
こうした判例からみても、この湘南平でも同様の被害が懸念されるのです。市はこの判決をしっかり受け止めて、早急に事業者への厳しい指導と住民の安全確保に努めるべきです。今日も、住民の方々とこの件で打ち合わせをしました。