皆さん聞いてください。
平塚市には、こんなに真面目に頑張って働いている人を救う施策がないのでしょうか!制度の不備をいやというほど感じています。
今回の生活相談者は、昨年の暮れに個人営業の職場に就職をした。ところが数ヶ月後急に、仕事がないことを理由に3人が解雇された。それどころか、新年に入ってからの約3か月間の給与の支払いが滞ったまま。じっと耐えてきた挙句の解雇通告だったため、我慢ならんと調停を申し立てた。
そのうちには解決し未払い金も入るだろう、しかし、これからのことを考えて自分たちも何かを始めようと、仲間と事業を立ち上げた。もともと、職人としての腕と道具は揃っている。そうして、6月から仕事も順調にこなし、生活は切りつめて、足りない分は親せきから借りて維持してきた。
しかし、6月の稼ぎが2ヶ月後(8月)にしか入らないことがわかった。解雇された時のお金が順調に入っていればこんな思いをしなくてもよかったが、今になっても未納分は入らず、いよいよ生活費が苦しくなった。今も順調に仕事があり、その次の月にはさらに多くの収入が入ることが分かっているが、これから8月末まで生きるためのお金がない。
今月の初旬から、生活が苦しく何とか借入をしたいと動いているのに、タライ回しされるばかり。市民の利用で営業している「まち銀行」が、貸し渋りをしている実態は許せません。いよいよ食べることも事欠くようになってきました。
市に行ったら 社会福祉協議会の貸付制度を利用しては?との助言
しかし、社会福祉協議会の「生活福祉資金」も「一時貸付金」も個人を対象としていて、事業のやりくりには使えませんでした。
市の経済部に相談しました。
しかし、経済部産業振興課が行っている「平塚市中小企業融資制度」は同一事業を1年前から営業していることが必要条件になっていて、今年から事業を始めた彼の場合はどれも受けられませんでした。
新たに事業をする時に「チャレンジアップ資金融資」を申請していれば、「新創業支援資金」という運転資金が借りられますが、自力で事業を起こした場合の融資制度はありません。
中央労働金庫に相談してみました
ここは、確かに、賃金未払いを受けた人などに入るまでの資金を貸し出す制度がありましたが、この人のように個人の事業所に働いていて未払いを受けた場合は合致せず、受けられませんでした。
そうしたらハローワークに行ってみたら?と市の担当課
しかし、ここも同様、しっかりと雇用契約や失業手当などを完備しているところが対象で、個人事業所の場合は受けられませんでした。これが金曜日。
今日、改めて「事業の貸し付けがだめなら、生活保護を」と福祉総務課に相談しました。
もう、手もち金、預金も底をついて、猶予などありません。実情を話して、市も承諾して今日の日付で申請出来ました。
家族で今日の食事もおぼつかない、そんな切羽詰まった状態だから、生活費の前借を少しでもしたいと言ったら、「すぐに生活費が必要であれば、申請していることを社会福祉協議会に連絡しておくので、そちらで貸し付けを受けてください」とのこと。
社会福祉協議会と福祉総務課との連携は強固で、敏速に対応できるのか?
ところが、社会福祉協議会では、「今日は、担当者がいないので明日にしてください。」「明日、担当者が聞いて貸出しが可能かどうか審査します。」という・・・。今ですら食べるものに事欠くというのに、「明日、担当が出てきてから審査」・・・。それに何日費やされるのでしょう。全く人を人と見ていないやり方です。
ここが問題だからこそ6月議会でも質問したのですが、答えがなかった部分。こういうことが繰り返されている限り、「自殺者」は減りません。
普通の人は、ここまでやる前に力が尽きて、自暴自棄になってしまいます。この相談者は、一緒に不払いにあい、苦労して事業を始めた仲間のためにも投げ出せないと必死で動いています。
こういうまじめに働いて自活を目指してる人を、「担当がいない」からといって済まされるのでしょうか。平塚市が「自殺防止」のお題目をいくら唱えても、心が入らないお題目では「ないと同じ」です。
福祉総務課もせめて、社協と連携しているのであれば、社協の制度を知っていて、市民に足を運ばせないで的確な制度を教えてあげてほしいもの。
何より、保護申請が受理されたらその日までさかのぼって保護費が支給されるのですから、その人の状況を見てその中から前払いをして何に支障があるのでしょうか。
切羽詰まった市民が、こうしてタライ回しされたあげく何回も帰されている実態に、今日は、心が穏やかではありません。