松本とし子

まつもと 敏こ
日本共産党平塚市議会議員
活動ファイル

「袴田巌 夢の間の世の中 」を見て

2016年12月19日

昨日は「うたごえ喫茶」を終えてから、市民活動センターで「袴田巌 夢の間の世の中」の試写会があったので、出かけてきました。
この映画のことはテレビでも取り上げられ、そこには48年間どんなに無実を訴え続けても認められずにここまで来た袴田さんの今の姿が映し出されていました。その時、「無念」という言葉だけでは言い表せない、複雑な辛さ、そして冤罪と闘ったのにどこか温かい気持ちにもなったのです。

実際に映画を見てまず驚いたのは、袴田巌さんの獄中日記の言葉でした。所々に袴田さんの獄中日記の言葉が出てくるのですが、その言葉の深さは、無念を通り越し、死刑囚として死の恐怖に苛まれる袴田さんにしか書けない、一つの文学小説にも似た素晴らしい(辛い中で書いた袴田さんには申し訳ないのですが、そう感じたのです)表現にくぎ付けになりました。
その中の1つ、(神奈川新聞5月31日付けより)
「死刑判決は実に驚くべきことをします。先ず第一にわれわれの顔を家畜化します。そして目を閉ざします。普通の人から見れば、恐らく死刑囚は過去の者です。社会人がとうていのり超えることができない暗い時間というべき生の放棄、その血も止まる恐るべき空気が、死刑囚と娑婆の人の間にただよっています。」

そして、この48年間弟の無実をひたすら信じ、一緒に闘ってきたお姉さん(秀子さん)の人間愛、「恨みつらみを言っても仕方がない。自分自身が選択して歩んできた人生。弟を支えているのもその一つ。私は私の人生を歩んできた。」という秀子さんの言葉。
検察側のねつ造による冤罪で、48年間獄中に拘禁されてきた弟のために闘い、支え、ひたすら帰ってくる日を楽しみにマンションを購入して待ち続けた秀子さんの笑顔。その精神力にも圧倒されました。
来年2月18日(土)に平塚で上映されるとのこと。もう一度、是非見たい映画です。

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