１６日は、なんとしても原発反対の集会に参加したかった。毎週金曜日には２０万人、１５万人という原発再稼働に対する抗議デモが行われている。「時代の方向を変える起点に加わりたい」・・・これは、２０歳のころ「沖縄返還」のデモ隊に１人で加わったころと変わっていないのかもしれない。
10万人と言われた沖縄返還を願うデモ隊の中。ここならと思った隊列に近づくと「君は１人か？危ないぞ！機動隊につかまらないようにこのスクラムに入れ！絶対に腕を離すな！首を上げるな！首からひっぱられるぞ！」機動隊とデモ隊が入り乱れ、もみくちゃにされ、怒涛の中、無我夢中で歯を食いしばって下を向いてスクラムの手を離さずにいたあの時を思い出す。
でも、４０年前と違い、今はとても和やかで、友人や家族連れで参加する人が大半だ。息子夫婦も「今回は俺たちも行くよ」と３歳に満たない孫も「デモデビュー」。夫は畑が忙しいから不参加と言っていたのに「ゆうま君も行くんだよ～ん♪」と言ったら、ちゃっかりデモに行くスタイルに・・！
いつになったら日本人は動くのか・・と思ってきましたが、ようやく一人ひとりの叫びが結集しました。この「声」が「音」としか聞こえないという野田総理に、しっかりと「人の声」として認識させたい。
この写真は神奈川の集合場所に集まった人が写したもの。私達はここにはもう入れなかった・・。とにかくすごい人が集まった！食事をとるにも、座るにも事欠く始末。
道路の端に敷物や小さな椅子を出して、とりあえず食事。中央ステージから、呼びかけ人である大江健三郎さん、瀬戸内寂聴さん、内橋克人さん、坂本龍一さん、澤地久枝さん、落合恵子さん、鎌田慧さんの７人が、次々と「原発再稼働を許さない」という思いを参加者に訴えました。集会のあと、３コースに分かれ、私達は新宿の都庁まで行進しました。新宿に着くと「あ、代々木からここまで来たんですか？ああ、行きたかったなぁ。すごかったですか？」と・・。
とうとう息子夫婦には最後まで会えなかったけれど、同じ会場に居るという気持ちの共有に満足するしかなかった。猛暑日の中、みんな精いっぱい行動した。ようやく、一般マスコミも無視できない大きな力が動き出した！
議員団ニュース１７１６号です。
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