18日、平塚市環境事業センターを訪ねました。どこの自治体でもゴミ減量に努めながら、焼却場の延命化を図っています。
平塚市の焼却場は、20年しかたっておらず、ダイオキシン濃度の測定値を見ても、維持管理経費を見ても、修繕費を見ても大きな変化が全くない。言い換えれば、老朽化の根拠がどの数値にも出て来ていないのです。
いま、市庁舎建設をはじめとした大掛かりな公共工事が目白押しであり、いますぐ建て替えるのでなく、数年でも延命化を図り工期を遅らせ、財政負担が集中することを避けるべきではないかと9月議会でも質問をしてきました。
丁度この日伺ったら、「来週から約2週間、茅ヶ崎にごみをお願いすることになった」と告げられ、びっくり。
10日に電気のトラブルがあり、その影響で3炉ともストップ。その後1つの炉のCO計が作動せず、3日間の修理。その他の炉は稼働していたが、他の1炉にごみを送るコンベアが故障。
そうしているうちに、焼却が遅れて今ピットが目いっぱいになり、運んで来ても入りきれないという状態だというのです。
早速ゴミピットを見せてもらいました。ほんとにゴミがトラックのすぐそばまで来ています。これから大掃除の時期になるので、茅ヶ崎にお願いするしかないと・・。
今週の25日(火)から12月9日までの9日間、1日約50t分(予想経費1020万円)を茅ヶ崎にお願いすることになったと後日報告が来ました。
3炉一度に止まるというのはお正月くらい。焼却炉をいったん止めるということは、さまざまな金属が固まったり、トラブルが出る元と言います。
焼却施設は、その場所の立地に合わせて造るために、同年に造った施設であっても、材質によって耐久度が全く違う。平塚市の炉は地域との約束もあり、H18年をめどに撤退を視野に入れた施設であること、当時総工費45億円ということからも材質も頑強なものではなかったのではといいます。
いままで、老朽化といっても目に見える変化はなかったが、今後次々出てくる心配があると、所長から説明がありました。焼却場の延命化を図りつつ、真剣なごみ減量化で炉の規模・種類を市が決め、環境負荷を最小限にする。それが建設する地域住民の方々に対する市の責任だと思います。
そのためにはもっと市民に焼却場建設にあたって説明会を開き、みんなの問題にしていくべきと考えています。こうした点からも、市は焼却場の形を決めず事業者任せ、その事業者を決める「選定委員会」には市民の傍聴は排除ということが行われており、問題が多い。