環境厚生常任委員会では、7月14・15日の一泊二日で「病院」「環境事業センター」の視察を行ってきました。
今年の環境厚生常任委員のメンバーは、委員長:伊藤裕議員、副委員長:鈴木晴男議員、岩田耕平議員、端文昭議員、出村光議員、吉野和美議員、そして私の7名です。
14日は、山形県酒田市で「旧市立酒田病院の統合再編について」視察しました。
《平成17年の状況》
●県立日本海病院
(病床数528、病床利用率82.3%、外来1日当たり983人)
●酒田市立酒田病院
(病床数400、病床利用率83.6%、外来1日当たり900人)
この2つの病院が酒田市にあり、それぞれが運営してきたわけですが、市立酒田病院の老朽化に伴い、改築の検討が行われました。
- 単独で改築は困難
- 国の医療制度改革によって、庄内地域ではベッド数100床が過剰だと見込まれている
- 医師不足のうえ、多くのニーズに対応しなければならず病院勤務医は過重労働となっている
- 県立・市立が同じ市内にあり、2つの病院に同じ科があるために、医師の分散化、診療科の競合が起こっている(今後共倒れの危険)
これらを勘案し、知事・市長の協議により、統合再編を決定したといいます。再編にあたって、経営を一体的に行うために県市共同で一般地方独立行政法人(非公務員型)を今年4月に設立しました。今後、施設整備計画に沿って工事を進め、
●日本海総合病院(平成23年度に新装オープン)
(病床数648、外来ブース50診、手術室12室、内視鏡8室、検査機能:整理検査を中心に増強、放射線:増改築、周産期施設:増改築、医局、霊安室等)
● 酒田医療センター(H24年度にオープン)
(病床数110、放射線施設・薬局部門・事務部門・療食設備、霊安室等)
の2つの機能を有した病院として進んでいく。そして、24時間対応の保育室も計画していると説明がありました。
日本海病院(ホームページより)