私は、実は55歳になったら新潟県の松之山に戻って農業をしたいと心から思っていました。栄養士の仕事を通じ、日本の国民の食糧を守り、農業を発展させることは、地道であっても人間として絶対に夢のある仕事だと思っているからです。
今の政府のやり方では、農業は生きていくことすらもままならない。しかし、必ず最後には全国民・全世界が「農業」を最高の仕事であることに気付くと思っています。
そして、人間が生きるための食糧を確保することは、人間が生きるために必要な環境を守ることでもあるのです。
「分かっていてもやめられない人たち」の利益のために、世界中の多くの国民が犠牲になるどころか地球自体が維持できるかという状況に来ていることに危機感を持ちませんか?
今、人間が人間らしく生きるということは、精神的な部分ももちろんそうですが、本当はとても原始的なところから考えなくてはいけなくなってきていると思っています。
人間が人間らしく生きるには、昔から言う「医・食・住」がしっかりしていることが原則です。
しかし、その原則である「医」が「保険料を払っていても、生活が苦しくて病院の治療費が払えない」「医者にかかりたくても、保険料を払えないでいたから病院に行かないで我慢している人」がいます。難病に苦しみ、裁判闘争でようやく難病指定を勝ち取らなくてはいけない人たちがたくさんいます。
「食」はいま、世界の資産家たちの投機マネーによる株取引の材料にされ高騰し、さらに、バイオエネルギー、日本への食糧輸出国の企業化・農業縮小による日本への輸出減によって、食糧自給率39%の日本は今、深刻な状況です。生活を切り詰め、安い食糧を選んで買い、地道に生きている人たちの台所を直撃しています。
さらに「住」問題です。いま、非正規雇用拡大による労働条件の悪化で、働いても働いても自分が住むアパートすら借りられないという「ワーキング・プア」がどんどん増えているではありませんか。
先日私たちが行った「若者のお仕事実態調査」に寄せられた多くは、親との同居なくしては生活できない人がほとんどでした。それは、アパート代(家賃)を払ったら生きていけない労働者を当たり前と考えている求人だからです。
当たり前に結婚して、当たり前に子供を育てる生き方ではなく、親と一緒に住んでいて企業側に負担のない人をターゲットにしているのです。これでは、いつまでたっても少子化はなくならない!今の少子化はこういう企業・「自社の儲け」ばかりを希求する企業を許した政府に責任があります。
日本共産党は 日本の農業を守るため、早急に実施すべき課題を提起しています。
- 農産物の価格保障と所得補償を組み合わせて、農家が安心して農業に打ち込める再生産を保障すること、
- 大多数の農家を切り捨てる「品目横断対策」を中止し、家族経営を応援し、農業を続けたい人、やりたい人すべてを応援すること、
- 無制限な輸入自由化を中止し、各国が食料・農業政策を自主的に決定する権利を保障する貿易ルールづくりを進めること、
の3つです。
皆さんとこの要求実現のために声を上げていきましょう。そして、疲れたらこのホームページをご覧になって、リフレッシュ!
(松之山出身の佐藤さん作、私のふるさと「松之山」の写真です)
http://blog.livedoor.jp/satoakihiko/
寺田縄で行われている「体験農場」にて。
この平塚からきれいな富士さんが見られるのも、農業振興地域のおかげではないでしょうか。