台風9号が、9月6日夜、関東を直撃しました。
6日には上陸とわかっていましたので、午後1時ころから時折降る大雨を気にしながら近くの川(鈴川・渋田川・金目川)の水位を見に行きましたが、思ったほど増えていなく安心しました。
ところが、岡崎でいつも冠水する用水路では、結構水かさが増していて、「ああ、また冠水するかな・・。」少々心配でした。
打間木では、大雨のたびに冠水する箇所があり、毎回「水が家に入ったら・・・」と心配されるところがあります。訪ねると、家の横にたっぷりと土嚢が用意されていて、道路課もしっかり体制を整えてくれていました。
自分だけで心配しないように、そういうお宅には「いざというときはいつでも声をかけてください」と事前の声かけも大切です。金田公民館では、主事さんや公民館長さんも、いざというために待機していますと、嬉しい対応。夜は、昼間とは打って変わった姿の金目川に「恐ろしい!」と思うと同時に、「何事もなく過ぎてほしい・・」と心から祈る思いでした。
この日は、質問原稿を仕上げるために夜中起きていましたが、風雨が激しくなった明け方の3時少々回ったときに電話が鳴りました。やはり打間木で冠水です。「すぐ行きます!」と作業着に着替え雨合羽をもって車へ。
もう、家の人は気が気ではなく、水の中ではだしのまま立っていました。
私に電話をしたと同時に道路課にも連絡しており、何人もの職員の方が来てくれました。被害にあった人も毎回のことで、連絡も手馴れたものですが、高齢でもあり、そのたびに心配し、いたたまれない状態になるのです。
水の中で冷え、熱でも出したら大変。「大丈夫だから、私がここで見張っているから寝てください!」
現場では、家に水が入らないように土嚢を足すことしかできません。川の水が引かない限り、回りの用水路の水が流れないのですから・・。こんな繰り返しは、いい加減にしないと・・。
今回はあまり大きな被害がないのでこんなに職員も来てくれたけど、水が引くのを待つ以外にすることがないのです。「私が水が引くまでいますから」と、ほかの方にまわっていただきました。その中には、先日道路課の資材置き場を見学した時にお会いした方も居て、頑張っている姿を拝見しました。
周りの家は、どんどん玄関も高くして新しい家に改築していきます。しかし、高齢者だけの家庭では改築する力もなく、こんな日は一人で気をもんでいるのです。
しかし、道路の冠水は隣接している何軒もの家が犠牲になっており、朝の5時半でも長靴が埋まってしまうほどの水が道路にたまっていました。