私たちが住む寺田縄地域では、2年前の夏の大雨で、近くの鈴川が氾濫する恐れがあるとして、平塚市から避難勧告が出されました。
避難勧告は、風雨の強い中、防災用無線や広報車で伝えられましたが、聞き取りにくい上に、それを聞いた住民がすぐに判断し行動に移せるかというと、なかなか難しい。しかも、市から連絡を受けた自治会長は、自治会役員を通して、全地域880を越える世帯に緊急に伝えなくてはならない。留守宅もあれば、なかなか出てこられない高齢者も居られます。
この一件から、解決しなくてはならない問題が沢山見えてきて、地域の防災力を高めようと話し合われ、「寺田縄防災会」が立ち上がりました。
今回は7月に行われる地域の防災訓練を前に、自宅付近の「街頭消火器」はどこにあるかを知るところから始まりました。
寺田縄地域には64基の消火器が配備されており、自分たちの回りの消火器の場所、状態(市は定期的に点検していますが、住民もどうなっているのかを知る意味で)を確認して回りました。
今回、防災会の活動で、寺田縄全域の状況が把握されました。消火器の耐用年数は8年、10年と長期間のため、消火器は取り換えられていても、保管庫が朽ちてきているものもあることがわかりました。
私自身、日頃見ていながら、改めて「近くにいくつあるか」と言われると、2~3カ所しか言えないのが実態でした。こうした1つ1つの活動が地域の人たちの防災意識の向上につながると身をもって実感したところです。