湘南海岸龍城ヶ丘ゾーン整備・管理運営事業は「ひらつかシーテラス」の名称で10月31日オープンすることになっています。新聞でも報じられましたが、国からの交付金が削減され、9月議会では大きな問題となるでしょう。
この制度を取り入れるために、平塚市議会でどう説明されてきたのか、以下をご覧ください。(2017年6月都市建設常任委員会の議事録より)
●今回Park-PFIの制度ができた経緯としまして、国土交通省と財務省で各市町村に対する補助金の削減ができないかという中から始まったのが、1つきっかけとして聞いております。ですので、今までの通常の制度では補助がおりにくい一方で、新しい補助の枠も設けられていることから、Park-PFI制度を使いますと、社会資本整備総合交付金が受けやすくなるということが言えるというふうに考えてございます。
●新たに創設されたPark-PFI制度と何が違うのかということでございますけれども、Park-PFI制度では50%確かに出るんですけれども、まず民間事業者が公園整備の負担をすることというのが約束事でございます。例えばですけれども、広場とか園路、そういったものに10億円かかるとします。10億円かかったときに、そのうちの10%はまず民間企業が負担しなければ、社会資本整備総合交付金の対象とならないんです。ですから、民間企業は収益施設をまず建てて、その中から利益を生み出して、10億円の10%の1億円をまず負担する約束をしなければいけない。市としては、残りの9億円を負担して、その半分が社会資本整備総合交付金で出るということです。10%以上を民間企業が負担するということです。1億円かもしれませんし、2億円かもしれませんし、もっと負担するかもしれない、市の負担がゼロになるかもしれません。そういった意味では、従来の制度とは異なっておりまして、まず公園整備に民間の資本が入るというところがこの制度の特徴でございます。
こういって、ParkーPFIを推し進めてきた。「この制度には市民の声を聴く仕組みがない」上に、民間企業を入れたために市の持ち出しがどんどん膨らんだ例が各地で起こっており、私たちは反対しましたが、市はこんなありがたい制度はない。だから「全国に先駆けて、条例改正に至った」のだと説明。
結局、どうなったか。整備費の1割が事業者、国は1割弱、平塚市は8割強ということです。しかも、ずっと大学教授が平塚市に忠告してきた「海岸での植樹は難しい」を聞かすに進めているから、植えたそばから枯れています。これでは今後20年間の維持管理費6億円だって「足りない」という事態になりかねません。
国は後のことは責任持ちません。まさに市の税金がどんどん民間企業に流れる仕組み・・・。
写真は住民の方が撮ってくださったもの。この苗の何本が生きられるか。

