16日はなんとか台風も去り、午後から「大人の発達障がい」について、渡辺真樹先生の講演を聞きに行ってきました。
障がいというより「その人の特性」としてとても素晴らしい能力、技術、特技としても現れる。しかし、コミュニケーションを取りづらい、感じ方が違うことなどから、「変わっている」とみられ、自分でも人との違和感を感じ、人と会わないようになっていく。大人になってから気づいて「障がい」の認定を受けたくても、7歳までの成長過程の変化を証明する人が必要であり、申請が困難になるとのこと…。
今は、「発達障がい」についての知識が進み、学校でも対応できるが、今の30代後半、40代の人たちの頃には認知されていなかったため、一人で困難を抱えるケースが多いと言います。
「困った人」は、「困っている人」。「困った子」は「もっと困っている子」。職場では、必ずこうした人が間違ったりしたときの「悪者」になってしまう。なぜそうなったのか、過程を一つ一つ分析し、「そこでの対応は君がいけなかったね」「でも、その時あなたがいった言葉はいけないよ」というように、職場の上司の対応が職場環境をうまく進めるカギになるといいます。
30代後半、40代の若者が引きこもり、ニートになっている問題は、その人や家族のせいではなく、知識がなくて対応できなかった大人社会の責任ということですね。
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