(29日の夜から寝ていない、30日の朝のエル)
とうとうエルは、昨日(12月1日)の朝9時過ぎに息を引きとりました。
30日の夜は、全身の力が抜けよろよろの体でしばらく私の膝に抱かれ、その後一緒に寝ました。もうこれが最後になる・・そう覚悟をしました。
うつろに開いたままの目に「エル~・・・」と声をかけると、耳が遠くなっていてもなんとなくわかるのか、前足を踏ん張って全身を奮い立たせて、立とうとしますが、もう後ろ足が立たず、ヨロっと伏せてしまいます。でも、一晩のうちに3回も立たなくちゃ・・と試みるのでした。「もういいよ、わかったからもういいよ・・・。」と涙をこらえるばかり。そのあとは、朦朧と意識がないエルに、何度も頬ずりをし、前足を握っては心の中で「ありがとう」を繰り返すだけの時間が過ぎていきました。
しかし、、あと少し残っている質問原稿を仕上げようと2階に上がっていたわずかな時間に、エルは息を引きとってしまいました。
ほとんど家に居ることがない私が、たまたま原稿に追われ一日家に居た30日を選んで最後の時間を作ってくれたエル。生まれて目が見えない状態で捨てられていた猫を娘が連れてきてから20年以上、我が家のアイドルでした。一昨日から寝ずに外に向かって泣き続けたのは今思えば、死を察知しての行動だったのでしょう。エルは最後までしっかりと生き抜きました。
娘も仕事の帰りに泣きながら家に寄ってくれ、大きな箱に納められたエルの前で2人で思い切り泣きました。息子夫婦も孫を連れて別れに来てくれ、昨年の夏 エルに咬まれて入院した夫とともにみんなでエルに別れを告げました。そして今日、エルを環境事業センターに連れて行って、「全骨」をいただくお願いをして本当に最後のお別れをしてきました。