毎年、5月17日は「なくそう核兵器・つなごう被爆者の願い 国民平和大行進」が平塚から出発する日です。
朝9時から平塚市中央図書館前に約150人が集合し、市長からの激励のごあいさつ、被爆者代表や参加団体からの訴え、東京から広島に向けてずっと歩き続ける「通し行進者」、東京から神奈川間を通して歩く人、また県内を通して歩く人などの紹介が行われました。
FBで知り合ったフィリピンからの通し行進者ヴォルティモアさんともツーショット。(大学を出てからずっと平和運動に携わっているとのこと。3歳の子の父で32歳とのこと。この日初めてお会いできました。)
落合市長は「戦争を実際に体験した世代が減るにつれて、戦争の記憶は次第に薄くなりつつある。戦争を知らない若い世代に、平和を尊び、愛する心を持っていただくために、平和意識を普及・啓発する事業を続けていくことが大切であると考えている。
平塚市では、昭和60年12月に恒久平和を願い、美しい地球を守るため『核兵器廃絶平和都市』を宣言して以来、『アイ・ラブ・ピース』を合言葉に平和推進事業を実施している。今年はこの宣言から30年、戦後70年の節目となることから、市民平和の夕べや、市民広島派遣などの事業に加え、記念事業を実施し、多くの方々に戦争の悲惨さや原爆の恐ろしさに触れていただき、改めて平和の尊さ・大切さを実感していただきたい。今後も核兵器のない平和で安心して暮らせる社会の実現に向け、より一層の努力をして参りたい。」と語られました。
司会の笠木隆さんから、神奈川県の34自治体(県と33自治体)の首長に核兵器廃絶の署名をお願いし、平塚市の落合市長からも署名をいただいて、NPT再検討会議に参加してきたことが報告されました。
平塚市在住の原爆被災者の会の中村雄子さんは、市内各家庭に配布されたばかりの広報ひらつかを持ってこられ、「今回の広報に『未来の地球を守るんだ』という言葉とともに、子どもたちが楽しそうに遊んでいるのが写っている。これは環境を守ることを言っているものだが、色んな意味で子どもたちがこれから、平和な世界で、平和な日本で、自分たちの進む道を見つけて、立派に成長してくれることを願っている。
子どもたちには何の責任もないし、子どもたちはただ、大人の作った道を進んでいかなくてはならない。今、日本はどういう日本に変わるのか分岐点に来ているという気がしている。当時私は13歳だったが、子供心にもどんどん戦争に向かっていくことを感じていた。そういうことが再びないように、子どもたちが自分の命を全うし、立派に育っていってくれることを願っている。核兵器のない、戦争のない社会のために、そのことを願って今日、行進していきたい」と語られました。
NGO加盟の新日本婦人の会の山田チイ子さんからは、いま丁度国連でNPT核不拡散条約の検討会議が行われている中での平和行進であること、「核兵器廃絶」の署名を全国で集め、国連に送ったこと。その数は633万筆となり、そのうち新日本婦人の会では154万筆を集めたことが報告され、さらにこの運動を広げていこうと訴えました。
今年、私は午後から自分のやっている行事と重なったため、市内の行進で終え、途中で皆さんを見送ることになりました。一行は一路17日の目的地、二宮町役場を目指して行進していきました。