(平塚球場の周りの木々も色づいてきました。)
野田首相は、「自民党との対立軸になるかどうかわからないが、TPP参加を表明したい」と言っているとか。アメリカの強力な圧力の中で政党として生き残るために決めたのか、今後の離合集散を見込んでの発言なのかわかりませんが、非常に危険な選択をしようとしています。
TPPに参加し、関税ゼロになったら日本の農林漁業をはじめ、医療・保健あらゆるところにひずみが出てくるのは、経済の専門家でなくてもわかること。
TPPのメリット・デメリットについては、様々な方がホームページでも書いています。以下のブログも参考になります。
http://d.hatena.ne.jp/rio_air/20111020/p1
また、次のブログでもTPPは日本にとってメリットよりデメリットの方がよほど強いことを示しています。
http://www.toha-search.com/keizai/tpp.htm
この中で、TPPの問題点をこう記しています。
ISDS条項(ISD条項)
海外起業を保護するために内国民待遇が適用される。これにより当該企業・投資家が損失・不利益を被った場合、国内法を無視して世界銀行傘下の国際投資紛争解決センターに提訴することが可能。結果、日本政府や自治体は法外な賠償金を請求されるか、不都合な法律改正を迫られる可能性がある。
ラチェット規定
一度自由化・規制緩和された条件は、当該国の不都合・不利益に関わらず取り消すことができない。
TPP離脱に対する訴訟リスク
TPPのルール上、離脱はいつでも可能とされるが、実際上は海外企業からの莫大な損害賠償請求が予想されTPP離脱は極めて困難と考えられる。
これを見ても、「一旦参加しても、国民の反対が多くなったり、メリットが少なかったら離脱すればいい」というような安易な協定ではないということです。
風前の灯の民主党政権が、最後の置き土産として日本を滅ぼす協定への参加は絶対認められません。