これは、さまざまな控除が削られ、負担増となる平塚市での試算です。高齢者を襲う増税の波、まだまだ続きます。
このように、分割させ「2(3)年間の緩和策」などといいながら、来年も再来年も高齢者に増税が押し寄せてくるのです。
財政が苦しいとき、どうするか。
大型開発を控え、不況を乗り切るために、まず人間優先の土台固めをする。国民を守る施策の中から、じわじわと身近なところから、福祉暮らしに必要な経済が活発になり、景気も回復していく。
そして基盤が安定してから、必要な大型公共事業に取り組むというのが当たり前の手順だと思うんです。
ところが、アメリカには相変わらず「思いやり予算」といって毎年巨額の資金を国民の税金から出しているのです。
2006年度の思いやり予算の総額では2326億円にのぼっています。
開始当初から2006年まで、日本が負担した駐留経費の総額は、他に基地周辺対策費や基地交付金などを含めて12兆9,600億円。
年 合計金額
1978年 62億円
1979年 280億円
1980年 374億円
1985年 807億円
1990年 1680億円
1995年 2714億円
2000年 2567億円
2005年 2378億円
その上、米軍再編で引越し費用まで出してあげましょうと、3兆円もの税金を出そうというのです。許せません!
国民にだけ「国はお金がないんだから、皆で出し合いましょう」といいながら、大企業や、大資本家(大金持ち)の定率減税はそのまま。
今回、私たちに襲いかかった増税で、一番大きいものが定率減税ですよね。それを大企業たちからはとらずに、「史上最高の売り上げ」と言わせている日本って、やはり異常ですよね。
その上、輸出をしている大企業には、外国に出す商品の消費税が転がり込んでくる。日銀総裁がいい例ですが、お金持ちは濡れ手に粟。
そして、この日本で大規模な土地を占有し、世界に出て行っては戦争をし、殺戮を繰り返しては戻ってくる、そんな異常な人間にさせられているから帰ってくれば日本では若い女性に乱暴したり、殺人や暴行を繰り返し、我が物顔の米軍にすごい「おもてなし」。
さあ、ここで始まる「小泉劇場」
商売している家のあるじに例えてみます。家は商売がうまくいかず、景気も悪い。お金がないからと家族が「おなか痛い」といっても我慢させ、寝起きが大変なおばあちゃんが「介護用ベッド」を借りたいといっても、もっと自分でがんばりなさいと放っていながら、いつからか居ついた居候には上げ膳添え膳、電気つけっぱなしで出かけても許しちゃう思いやり。
隣のお店のご主人にはなぜかいい顔。うちの製品を買ってくれと言われるとはいはいと、家でも売っているものまで買ってしまう。今度別のところに支店を出すので、資金を融通してくれといわれると、借金してまで出してやっちゃうお父さん。
「そんなのないよ、病気しても、洋服が小さくなっても我慢しているのに。そんなお金があったら僕たちに使ってよ。ますます、我が家のお金がなくなっちゃうじゃないか!」と、家族が怒ったら「格差はあっていいんだ。」と一喝。
こんな「あるじ」考えられませんが、日本のあるじってこれですよね。居候と隣のご主人には、過去も現在も、家族に言えない大きな借りがあるのでしょう。
ともあれ異常な状況です。家族が、親父に反発するのも無理がありません。
それで、今度は、子供は親の言うことを黙って聞く子に育てようと、小さいときから特別な教育を身につけさせようというのですから、独裁者さながらです。
私たちの大切な日本は、いったいどうなるのでしょうか。
これを見ていると、今生きている人間が大切にされる社会「当たり前の社会」にすること、政治を変えることの大切さがわかります。