平塚市の高麗山周辺では、イノシシの被害が多発する中、市は捕獲するオリを入手してなく、手をこまねいています。
農協も、3ヶ月に1回農作物への被害状況を把握していて、最近の状況から対策を講じなくてはと思っていたところであり、早急にオリを注文するとのことでした。
大磯町では昨年オリを購入し、イノシシが出没する地域に仕掛けていたという事です。しかし昨年は捕獲できず、今年もしばらく仕掛けていたがつかまらないので、そろそろ場所を変えようかと思っていた矢先に4頭のイノシシが捕まったとのこと。
どんなオリを仕掛けているのか、田中議員と大磯町に行って見せていただこうということになり出かけてきました。
仕掛けた場所を聞くために役場を訪ねたのに、役場の担当の方はわざわざ現地まで案内してくださいました。
平塚と背中合わせの高麗山の山道は、雨上がりのためにぬかるんでいて、あちこちにイノシシの踏み荒らした足跡がありました。
林に近づくと、この看板がいくつも目に付きます。
2つ仕掛けているうちの山の下側のオリは、周りにイノシシの足跡があり、すでにオリのふたが閉まっていました。このオリまで来たことは確かです。
もう一つのオリは、さらに山の奥の急な坂道の上に設置されていました。ここが、9月に4頭が捕獲された場所です。(上の写真は大磯町職員の方と田中議員)
中にはイノシシの好物のサツマイモが置かれ、維持するにもお金がかかるので農家の方からも協力をいただいているとの事でした。
周辺にあった田んぼは、1枚のうち3分の2はイノシシに荒らされ、作を中止していました。
この辺一体は鳥獣保護区域でもあり、銃猟禁止区域のため、これからますます被害が出ることが予想されます。
自然と、そこで生きる動物と人との共存は、一番大切であり難しいものだということを思い知らされます。