先日、施設に入っている90代の方を外出に誘おうと、親御さんを介護してきた経験のあるWさんと車いすを積んで迎えに行きました。
行きたい場所をずっと頭に描いてきたはずの彼は、いざ出かけるとなったら「どこ」といえないもどかしさに直面し、本人も呆然。「とにかく駅の方に行ってみましょうか?」というと「うん」と・・。ところが駅に近づくと「あ、あそこだ!あの角」と思い出しました。写真が趣味で、元気なころにしょっちゅう行っていた写真店でした。何年振りかで店長さんとご対面。「おー、お元気でしたか!」と喜んでくださり、目的1は達成。
次は外食です。「何が食べたいです?お寿司?ラーメン?」と聞くと、ハッと顔が輝き「ラーメンだな」と。そこでラスカの食堂街でラーメンをいただきました。
次は花を見ようと花菜ガーデンへ。天気も良く、丁度バラがきれいに咲いていて、とても素敵な時間を過ごしてきました。しばらく外出しなかったとは思えない足取りに私たちはビックリ。ほとんど車いすは使いませんでした。
Wさんが「またこういう機会をつくろうね。」というと、嬉しそうにニッコリ。Wさんのやさしさに感謝のひとときでした。